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2023年6月にプレイしたゲーム

 6月にプレイしたゲームたちです。14本。


AER Memories of Old

プレイ時間:2.5時間
 鳥になって空を飛び、浮かぶ島々を探索しながら古代の謎に迫るADV。
 ……なんだけど、物語が断片的すぎて謎に迫る感覚はあんまり味わえなかったかも。
 空を飛ぶ感覚は気持ちよかったし、景色が綺麗なのもよかった。ゲーム内で「寺院」と呼ばれるものを巡るんだけど、現実のお寺でも見かけるような小物がたまにあって面白かった。海外だと実際にこういう雰囲気の寺院もあるのかな?
 3D酔いに負けたのでストーリーしかやってないけど、物語の本筋と無関係にオブジェクトを探し出す実績があるので、そういうのもやったらまた楽しかったんだと思う。


If only I could go home early

プレイ時間:2.5時間
 家に帰ると死んだふりをしている妻に起きて貰うため、妻の仕掛けた謎を解くポイント&クリックの謎解きゲーム。
 ステージクリア型で、全20+隠し1ステージ。一つ一つがそんなに難しくもなく気軽に出来て良かった。(たまに運ゲーみたいな謎解きもあった気がする)(どっかにヒントあったのかな……)
 操作性が少し悪くて、クリックしたところへスムーズに移動出来なかったり、ベランダで動きすぎると空中に浮いちゃって進行不能になったり、物の判定がシビアすぎて解き方合ってるのにうまく出来なくて余計な時間を使ったりした。
 そんな操作性なので一度返金も視野に入れたんだけど、ステージごと断片的に語られる夫婦の物語が気になったから最後までやっちゃった。おちゃめな奥さんの存在で楽しげに進むけどハッピーな物語ではなくて、悲しいけど、ふたりの心情をついじっくり考えてしまうようなお話だった。タイトルの「もしも早く帰れたら」が重い……。


Birth

プレイ時間:2時間
「街中で見つかる骨や臓器から、寂しさをいやす生き物を作り上げるパズルゲーム」(ストアページより)
 街中で……見つかる……!? 美術館でガラスケースに収まっていた内臓をハンマーで割って取り出したり、耳が欠けた人の耳を見つけてあげて心臓を貰ったりした……なんだかとんでもない事をしている気がするんだけど、作品の放つ落ち着いた雰囲気がツッコミを許してくれない。
 パズルの難易度はかなり低めで、リラックスして遊べる作品だと思う。ただ虫の絵がいっぱい出てくるし動くので、苦手な人はやめておいた方が良いかも。
 クリアしたとき、スタッフロール最後に流れてくる作者からのメッセージが好き。


AuroraBound Deluxe

プレイ時間:11時間
 タイルを回したり移動したりして、幾何学的な模様を繋げていくパズルゲーム。プレイ感としてはジグソーパズルに近かったかな。回したときに鳴るカラカラした音が心地よい。
 レベル設定が雑……というかランダムで作られてるのかも。何問かの塊が1ワールドとして出てくるんだけど、20ピース程度の簡単なものと70ピース以上のごちゃごちゃしたのが同時に入っている。模様の向きがほぼ同じでわかりやすい面があれば、模様がぐちゃぐちゃな上、目安となる柄もなくてヒント必須みたいな面もある。(わたしがそう感じただけで得意な人が見たら解けるのかもしれない)
 エンディング的なものはあるのかな~ってとりあえず30ステージクリアしての11時間。そこにエンディングはなかったけど、飽きるまでは良い感じにリラックス出来るパズルだった。


じゃあ、また

プレイ時間:1時間
 退屈な夏の誕生日、突然現れたケーキと「願い事を」の文字。目を閉じて祈ると、少年は会えるはずのない人に会えたのだった。
 というすこしふしぎな短編ビジュアルノベル。夏の鮮やかさとノスタルジック。短く綺麗にまとまっているのであまり内容を書けないんだけど、しっとりとした優しさを感じられるお話だった。めちゃくちゃ良いと絶賛するものではないけど、なんとなく気だるい夏の日にちょっとだけ気分が上向くような、そんな静かな良さ。少年の誕生日が6月6日なので、その付近の日にやれたのも良かったかも。


Scalak

プレイ時間:3時間
 周囲にあるパーツを埋めて表面をなめらかにしていく立体パズル。……という表現でいいのかな……説明が難しい。基本はジグソーパズルなんだけど、土台を回すことでパーツのはまる空欄を作り上げていくのが普通のジグソーと違うところ。(スライドパズルみたいなのも少しある)
 ごちゃごちゃに散らばったピースをはめて、クリアするときにはつるっとした立体が残るのみなのでとても気持ちよい。上手にお片付けできたな~という気持ちになれる。難しすぎず、簡単すぎず。ほどよくリラックスしながら楽しめるとても良いパズルだった。


世界樹の迷宮 HD REMASTER

プレイ時間:23時間
 名作DRPGの一作目。DSでやってた当時難しすぎて第二層ぐらいまでしかいけなかったものをついにクリアしたぞ! 達成感がすごい。
 MAP埋めをPICNICで、「この先ボスだぞ」の空気が出たら街に戻ってBASICに切り替えて……という方法で進めていった。名作をこんな遊び方してごめん。邪道とは思いつつ、自分にとって最後まで頑張れそうなやり方がこれだったし、どんな形でも最後まで出来たことがとってもうれしい。
 物語こんなだったんだ~という純粋な驚きがあった。第五階層についたときの衝撃たるや。守人の立ち位置も、クリアしてから思うと結構色々気になっちゃうな。
 移植にあたってのMAP作成方法、最初は違和感あったけどすぐに慣れたし、ちまちま地図を完成させる楽しみもしっかり味わえてよかった。
 今回DSの頃のPTを再現して遊んだので、我が団のみんなも世界樹の謎をやっと解けてスッキリしてることだろう。感慨深さにずっと浸っちゃうな。


The Almost Gone

プレイ時間:2.6時間
 ジオラマを回転させながら手がかりを探していく、物語重めの脱出ゲーム。話がとてもとてもとても暗い。受賞歴のある作家による感情に響くストーリーというような売り文句がストアページにあるけれど、個人的にはただただ暗い事実を知らされ続けるだけというような印象だった。解釈次第では何か深く響くのかな……?
 物語の暗さに加えてサウンドがひどく恐怖を煽ってくるので、「これホラーゲームって書いてあったっけ?」って思ってしまう事が何度もあった。脱出ゲームとしての出来は良いと思うんだけど、暗い話やホラーが苦手な人にはおすすめできないかも。


Dordogne

プレイ時間:3.5時間
 過去の記憶を失っている女性が、亡くなった祖母の家に行き、かつての記憶を取り戻すADV。
 ストーリーは大人の女性が主軸だけれど、ゲーム体験は少女時代がメインになっていて、のんびりとした田舎町を歩き回る感覚はフランス版ぼくのなつやすみと言ったところ。水彩画で描かれた背景がとても綺麗で、画面が切り替わるたびにスクショ撮っちゃった。水彩画にデジタルで描かれる光の表現も素敵だった。その綺麗さがそのまま、色鮮やかな子ども時代の記憶って感じがしてとても好き。
 アートを楽しむだけで充分満足出来るけど、物語もミステリアスに進んで、人の不器用なやさしさや、噛み合わない人間関係のやるせなさもあり、しっとり響くいい物語だった。
 スケッチブックに写真や言葉を貼って日記を作る機能に関しては、SEASONと比べちゃうとだいぶ物足りなかったかも。比較対象が強すぎるから仕方ないね。それでも他の部分が充分面白かったのでよし!


サンセット・ルート

プレイ時間:4時間
 貿易をしながら行く先々で船員を勧誘し、税金を払えるように金を稼いでいく経営シミュレーション。ちょっとローグライト的な味もある。
 こう説明すると難しそうだけど、難度はかなり易しめで、普段こういうゲームをあまりしないわたしでもカジュアルに楽しめた。船員ごとのシナジーとか考えながら組んでいくのが楽しい。うまくいくとバグってるのかってぐらい積み荷が増えて気持ちよい。
 連れて行く船員や行動でエンディング分岐があり、このプレイ時間は全ED見るまでの時間。(途中まで難易度上げないとエンディング分岐させられないと思い込んで高難度で苦しんでいたので、そういう無駄な時間もある)
 ワンプレイも短めで、絵の可愛いゲームをサクッと気軽に楽しめてよかった。


Farm Keeper

プレイ時間:3.5時間
 毎日ランダムに配られる3つのタイルから1つ選んで島を拡張していき、金を稼いで賃料を払っていつかは島を買い上げるデッキ構築型農業ゲーム。
 ドット絵がポップでかわいい。うさぎもかわいい。
 プレイ時間はChallenge(多分ノーマル相当)をクリアした後その次の難易度を諦めるまでやった時間。わたしの頭だとイージーで単純作業を繰り返して配られるタイルの種類を増やしてからじゃないとクリアできないな~と思って、そこまでやらなくても充分このゲームを楽しんだなと思ったのでおしまいにした。値段相応の楽しさだったと思う。サンセットルートの直後にやるものではなかったかも。(プレイ感がほぼ同じなので)


インベントウ - inbento

プレイ時間:2.5時間
 ねこちゃんのニャン生を眺めながら、お弁当を見本通りに詰めていくパズルゲーム。
 ストーリーは挿絵のみで、あとは割と硬派にパズルが詰まってる。こういうの何パズルって言うんだろうな……パーツを置くと下のパーツが消えてしまうので、最後うまく行くように順番を考えて組んでいくタイプのゲーム。
 個人的には純粋な具材パーツだけの時より入れ替えとかコピーとかある時のほうが理解しやすかったな。最終ステージ付近で塗りつぶしみたいな新しいギミックが出たんだけど、脳に向きすぎててそこが一番簡単だったという。人によって得意ステージが違うと思う。ほどよく難しくて面白かった。


Wytchwood

プレイ時間:8.5時間
 目が覚めたら過去の記憶のなかった魔女が、その時目の前にいた山羊との契約を果たすため、悪い魂を集めていくクラフティングADV。
 ゲーム性は率直に言って超おつかいゲームで、「あれを作るためのあれを手に入れるためのあれを作るためにあれを手に入れる」みたいなまだるっこしい素材集めを繰り返していく感じ。わたしはそういうのが割と好きなので気にならなかったけど、苦手な人は結構苦手かも。
 ストーリーが良かった。集める悪い魂が12個なんだけれど、それぞれにおとぎ話……というより寓話のようなお話があって、物語的には善き魔女として関わっていくのが面白かった。助ける対象以外に対して結構ひどかったり、素材がエグめだったり、魔女だなあって感じがして面白い。牝鹿の話がとくに趣深かった。無垢な弟はこれからあの立場に耐えられるのかな……一見ハッピーエンドだけど未来がしんどそうなの、いかにもおとぎ話って感じで良い。


Last Day of June

プレイ時間:3時間

 6月の終わりにやるぞ! と決めていたやつ。結論としてはそんなに6月関係なかったような気がする。
 愛する者を救うための物語と銘打たれているけれど、実質その悲しみを受け入れる様子を描いた物語だった。救いがなかった。救いがなくても、生きている限り日々は続いていく。ただ悲しい、特別すぎない、そこにきてしまうかもしれない悲劇の物語だったと思う。
 台詞らしい台詞はなく、ただ登場人物たちが感情を声に載せて発するだけなんだけど、その感情が強すぎてつらかった。人の苛立った声や悲しんでいる声などに過敏な人は気をつけた方がいいかも。
 犬が健気でかわいかったな。


おわりに

 今月一番印象に残っていたのは……というかしばらく余韻に浸ってしまったのはやっぱり世界樹の迷宮だな。Steamで出してくれてありがとう。かつて挫折したゲームをクリアまでやれて本当によかった……まだ余韻に浸れる。
 今月は20日からSteamNextフェスがあったので、かわいくて気になっていたのをちらほら触ってみた。「Wanderful」は英語で仕様がわからないまま遊んだなりにのんびり出来てよかった。「Station to Station」もわからないまま遊んだけど、わからなくても勝手に綺麗な景色ができあがって楽しかったな。「Cuisineer」はいつの間にか日本語対応予定に変わってて嬉しかった。デモは英語だったけど。わかんなかったけどかわいかったし楽しかった。……英語わかんないしか言ってない。
 この世にはこれからも楽しいゲームがたくさん生まれるんだなあと思いをはせつつ、6月30日から始まってくれたサマーセールも満喫するぞ。

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