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2023年5月にプレイしたゲーム

 5月にプレイしたゲームたちです。13本。


ハテナの塔 —The Tower of Children—

プレイ時間:11時間(一周目終了まで)
 子ども達がハテナの塔を降りていくデッキ構築リアルタイムバトルゲーム……という分類でいいのか……? そんな感じのアレ。
 デッキ構築というなんか難しい響きと、幸薄そうな子ども達の雰囲気からぱっと見とても難しいゲームに見えるんだけど、実際は大体のことが力押しでいけちゃう、簡単ぽちぽちゲーム。でもリアルタイムなのでそれなりに焦らされたりはする。個人的には頭を使いすぎずリラックスして遊べるので好き。
 子ども達との親密度を上げると一枚絵と語りが見られて、エンディングでもちょっとオマケが見られるのでお得。不思議な世界観の個性豊かな子ども達を知っていくのが楽しい。
 三周前提で作られているっぽいので、残りはリラックスしたいときにポチポチ進めていこうかな~と思ってる。
 コントローラーが推奨されているけどマウスで問題なく遊べるし、マウスの空いてるボタンに「R」(手札リロード)を設定すると片手で潜れてより良い。あとウィンドウモードのが好きな人はAlt+Enterでウィンドウに変えた後Sizer使えば好きなサイズに変更出来たよ。(わたしは問題なく遊べているけど公式サポートされてる方法ではないのでトラブルは自己責任で)


すみれの空

プレイ時間:2時間
 不思議なお花と一緒に、すみれの一日を「とっておきの一日」にするADV。
 昔仲良くしてたけど今はいじめてきている友達との仲直りや、心を冷やした両親、気持ちを伝えたい素敵な男の子との面映ゆい関わり。優しいタッチのイラストで、物語も柔らかいけど、現状の苦しさに目を向けると優しくはない。生きるための諦念みたいなものが漂っていて良かった。ケンジ(素敵な男の子)が多分そんなイイヤツじゃないのも趣深い。
 何もかも解決出来るわけじゃないけど、明日生きる世界は今日より少しきれいだろう。そんなお話。小粒ながらじんわり心に染みる良い物語だった。


A Space for the Unbound 心に咲く花

プレイ時間:8時間
 世界の終わりに立ち向かっていく高校生の青春ADV。
 親からの虐待やらいじめやら水難事故やらネコの事故死やらの描写が濁さず出てくるので、トラウマがある方は注意。個人的にもこういうストレートにキツいシーンがある物語に触れるのが久しぶりだったから物語の概観がわかるまでずいぶんしんどい思いをしちゃった。なんて思いながらやってたら登場人物が「たまには心の深くで何か感じなきゃ。それって生きてる証だもん」とか言ってきてぐっさり刺されたよね。
 とてもいいお話だった。ネタバレをしたくないからあまり語れることはないけど、しんどい感情と丁寧に向き合っていて良かった。個人的にはルルがとっても好きだし、ルル視点で見たこの話ってだいぶ理不尽な気がするんだけど、それも彼女の人生の1ページとして糧にされていくんだろうな。
 ゲームとしても、走るのがちょっと遅いかなとかMAPがちょっとわかりづらいかなってぐらいで、謎解きなんかもちょうど楽しめる難易度だったしとてもよかった。


Path of Giants

プレイ時間:2.5時間
 かわいい三人の探検家を動かしてパズルを解いていくアドベンチャー。キャラクターの移動先をマウスでクリックして指定していく形式。
 難易度はかなり低いのに手順が多くて面倒くさく感じられるので、リラックスパズルと言うのもちょっとはばかられる。このゲームをどこまで好きになれるかは、キャラのかわいさでどのくらい癒やされるかにかかってる。


Sable

プレイ時間:6時間
 砂漠の少女が、自分が何者になるか決めるための旅に出るアドベンチャー。
 砂漠の世界を走り回って、人々の頼みを聞き、語らいながら大人になっていく。日本語訳が綺麗で、しっとり考え込ませてくれるような物語がとても楽しい。ストアページを見てすぐわかる独特なアートワークそのままの世界を歩けるのでそれだけでワクワクするし、何か目立つオブジェクトがあるなと思ってそこに行くと、また目立つオブジェクトが目に入ってそっちにも行きたくなる。
 戦闘はなく、落下によるダメージもなく、ただただ心穏やかに旅を続けられるのがとても良かった。
 唯一にして最大の欠点がめちゃくちゃ3D酔いすること……画面から可能な限り離れてやっても30分ぐらいで頭痛がしちゃって、行きたい場所は次々増えるのに体調の問題で行けないというなんとも悲しい状況に陥った。3D酔いしなかったら全実績解除まで頑張りたかったな~~。


Momotype

プレイ時間:30分
 ペットロボットのモモと過ごすビジュアルノベル。無料。
 30分で全実績解除。この短さの中に自我を持つロボット系SFのおいしさがぎゅっとつまっているので大変おいしかった。モモ自体が特殊な存在なので、解決方法も一風変わってて面白かったな。
 一枚絵がどれも可愛かったのも良い。(どれもは嘘かも……たまに怖いのもあった)
 1周目、わたしは「モモは人間じゃないけど愛してるよ」って言うのを伝えるつもりでやってたらなんかとても悲しい結末になってしまったんだけど、進めて行くにつれてモモがなぜ、何になりたいのかっていうのがわかっていけて、1周目のショックがほどけていくような感じがあった。モモ愛してるよ……。

 英語読めないのでこちらの有志翻訳のお世話になりました。難解な物語を童話みたいな、モモに合った雰囲気で読みやすく訳してくださってます。深い感謝。https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2829319026


初音ミク ロジックペイントS

プレイ時間:47時間
 画面の隅に小さなピアプロキャラクターズを添えてイラロジを楽しむゲーム。
 イラロジ自体はミク達と関係ない物がほとんどなんだけど(少しは関係している物もある)問題を解くとミク達の一枚絵が見られるようになる。どこかで使われた物の再掲が多そうだけど、集めていくのは楽しかった。
 操作性は少し悪くて、マウスでなぞっているのにマスが抜けたり一列ズレてしまうことが多く、しかもズレてミスるとミッションがひとつクリア出来なくなるというなかなかシビアな仕様。イラロジでノーミスを要求されたのは初めてかもしれない……。
 問題数が多くて満足感◎。あと公募楽曲の漸近収束がいい曲だった。


Teacup

プレイ時間:1時間半
 お茶が大好きなカエルの女の子、ティーカップちゃんが、明日のティーパーティのためにお茶っ葉を集めるADV。
 絵本みたいな絵柄の世界で、街のみんなの頼みを聞いて易しいミニゲームをこなしていく優しい物語。ティーカップちゃんがお茶を手に入れるために外に出た事をみんなに驚かれていて、明言されてはいないけど多分心に何か苦しみを抱えてる子なんだなあと感じた。彼女が外に出た事をみんなが喜んで、それとなく次の約束も取り付けようとしてるのが温かくてよかったな。


7Days Origins

プレイ時間:2時間
 死に瀕し、復活の試練を与えられた少女になって何もわからない世界で7日間を生き抜くノベルゲーム。LINE形式の画面が読みやすいし、翻訳もたまに口調があやしいぐらいで質が良い。
 仲間の多いルート、仲間の少ないルートでそれぞれ1回ずつクリアして、推しが出来た上にその推しのハッピーエンドがなさそうな気がしたのでそこまでにした。伏線がしっかりしていて、無理のない回収の仕方をしていくので2周でもけっこう全体像が見えたように思う。バーラムルートでヒリヒリした選択肢を選んでいくのが楽しかったな。良い読み物だった。


アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~ DX

プレイ時間:21時間
 滅びを迎えつつある世界で妹を探す錬金術師のRPG。黄昏シリーズ一作目。
 出た当時にvitaで遊んでたものの、旅の途中でフリーズしちゃって、やり直しても同じ場所で固まるという悲劇に見舞われてクリア出来ていなかったやつ。やっと妹を救えてよかった~!
 すべての音楽がとんでもなく良くて、それだけでもこのゲームに100点をあげたいし、少しもの寂しい世界観も、登場人物達はあまりそれを意識しないで明るく生きているという描写もぐっとくる物がある。そして何より調合が楽しい。一回強敵に当たって、装備強くしなきゃ! って思っていじり始めたら楽しすぎて強くなり過ぎちゃったよね。
 みんながのほほんと生きている世界で、過去の錬金術師のしたことをはっきりと意識して戒めながら生きているキース格好よかったな。という流れからのキースエンドもよかった。
 21時間やってるけど、楽しいの感情が強すぎて平日3日ぐらいで終わらせちゃった。夢中だった。良いゲームだ……。


klocki

プレイ時間:1時間
 リラックス寄りのシンプルパズルゲーム。線の描かれたパネルを入れ替えたり回したりスライドしたりしながら形を作っていく。パズルを解いていく、というより整えていくって感覚に近くて、あるべき場所に納めてスッキリしながら進められた。


q.u.q.

プレイ時間:1時間
 大砲を持って砂漠をさまよう少女の物語。
 物語の余白がとても多くて全体像がつかみづらいんだけど、雰囲気が良くて、個々のキャラも魅力的。そして音楽も良い。
 がさつで素っ気ないハッチだけど、節々で根がとても良い子なんだろうなと感じさせてくる様子が可愛くて好き。あと個人的には放浪の使徒がかなり好きだし彼と弟の物語も気になる。
 色んなエンディングを観た後突然現れる謎のエンジェルが謎すぎたけどあれは何だったんだろう……全実績解除してもなんとなく終わりに出来なくて、頭の隅でこの物語の余白の事を考えちゃう、そんなゲームだった。


Carto

プレイ時間:5時間
 地図のカケラを組み替えて世界を変え、おばあちゃんを探しに行くパズルADV。
 パズル画面で地図を動かすと現実の地形が変わるようになっていて、まずそれが新感覚で楽しい。島の住民が「こういう場所にアレがあるらしいんだけど……」って噂話を聞かせてくれたら、地図で「こういう場所」を作っちゃえばアレが生まれるという仕掛けもあり、パズルで隠された物を見つけ出す感覚が強くてとっても面白かった。
 やわらかくやさしすぎていっそシュールな世界観も面白かった。溶岩のこと「自然でもっともピリッとする水」って説明されてて笑っちゃった。(危ない)


おわりに

 GWとパズルフェスの勢いでクリア本数がなんかすごいことになってる気がする。記事が長い。
 今月一番印象に残ってるのは悩むけどA Space for the Unboundかな。前情報から楽しみにしてた作品がちゃんと面白かったのはうれしい。それで言うとハテナの塔もそう。Sableは3D酔いさえなければもっと楽しめた……。(今月の一番悔しかった作品)
 今月下旬にINDIELiveExpoっていうインディーゲーム情報番組の放送があったんだけど、それで紹介されてたLet Bions Be Bygonesってやつが気になりすぎてる。(動画内での紹介は2:56:15頃から)日本からのウィッシュリスト登録が増えたら日本語対応を検討してくれるらしいので登録めちゃめちゃ増えて欲しい。


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