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夏休みの宿題の目的は? 〜作業ではなく日常へ〜

宿題の指示や提出を2年前にやめて、
生徒が自主的に勉強するような仕掛けを作っている英語教師のJOYです!

今回は夏休みの宿題スタイルについてまとめてみます。
平日でも夏休みでも学びの大切さは変わりません。
夏休みだからこそできる学びの工夫を考察します!


1 学びの種火を絶やさない

夏休みの宿題は机の上でやるイメージがあります。
それは考えてやる学びというより、
与えられた作業をこなしているだけだと思います。
学びの本質である「生きる力」を身につけるためには、
普段の生活と結びつく宿題にしてみたいです。 
日常で考え続けるにはちょっと難しいので、
「これくらいのことなら考えてもいいか」って思ってもらえるような日常的な問いを考えました。
机に座っていなくても勉強ができるような、
学びの種火を燃やし続ける手段が夏休みの宿題です!

2 あなたの身近な-less, -free

生徒たちが日常的に訪れるスーパーマーケットに焦点を当ててみます!
教科書に出てきた接尾辞が、
身近なカタカナにもたくさんあることを意識してもらうことが狙いです。
例えば「ワイヤレスイヤホン」や「グルテンフリー」などです。

そして、宿題の提出方法は紙ではなくスマホです!
スマホで写真を撮って提出してもらうように指定します。
ネット上の画像を安易にコピペすると違法になるかもしれないことを十分に注意したうえで、
自分で撮って自分で提出することを促します。
そうすることで、日常のカタカナにアンテナをはってくれます!

3 あなたの身近な難しいカタカナ

進学を考えている生徒たちは「問いをたてる」習慣を意識してくれています。
問いを立てる対象は「分かるようで分からないカタカナ」です。

入試に備えて準備をしていると色々なカタカナに出会います。
例えば「アドミッションポリシー」や「」「スカラシップ」、「シラバス」や「アラカルト入試」などです。
聞いたことはあるけど実はよく分からないカタカナがたくさんあります。
これらが記載されている願書や要項などを写真で撮っておいて、
後日宿題として提出してもらいます。
分からないカタカナを分からないままにしない、
これ
が狙いです!

4 アイザック・ニュートンのリンゴ

上記のような宿題の狙いは「考え続けてもらう」ことです。
机の上だけで考えるのではなく、
日常生活に言語の不可思議を見つけてもらう。
イメージしたのはニュートンの万有引力です。
リンゴの落下を見て万有引力を閃いたのではなく、
引力のヒントを探し求めていた先にリンゴがあったのです。
これと同じことを夏休みの宿題にデザインした結果が、
スマホで提出する夏休みの宿題になりました!


今年から始めた夏休み宿題の新スタイルなので、
まだまだ課題も山積みです。
スマホの通信制限、フィルタリング、著作権問題、etc...。
指摘されそうな問題やクレームなどは事前に対処したつもりですが、
それ以上に「提出してくれた生徒の意見」をしっかりと集約したいです。
夏休みの宿題を作業にしないという本来の目的を見失わないように、
生徒と一緒にブラッシュアップを続けていきます!
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