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スピーキングテストのためのアクティブリスニング 〜生徒が主体的になることが目的です〜

教育を本気で語る会の英語教師JOYです!
以前に投稿した生徒主体のスピーキングテストを今も継続しています。

そんななか、今年度の生徒たちの活動に嬉しい変化が見られました!
生徒たちが授業の本質をついてくれたこの発見についてまとめてみます!


1 スピーキングテストの目的は英語を話すことではない!

JOYのスピーキングの目的は「パソコンを使うこと」ではなく、
「生徒が主体的に学ぶこと」です。
教師が評価するために、
教師が用意した英語を、
教師が示すタイミングで行う従来のスピーキングテストは、
目的が見失われがちです。
生徒が自ら考えたり、振り返ったりできなくなるので、
「準備とテストと振り返り」を一体化したスピーキングテストに変えてみました。
その「準備」にあたるリスニングの部分で
生徒たちに嬉しい変化が現れました。

2 スピーキングテストのための主体的なリスニング

JOYのスピーキングテストは短時間で終わるので、
全てのレッスンで実施しています。
このスタイルに慣れてきた生徒たちは、
スピーキングテストの攻略のカギはリスニングにある
と判断してくれました。
スピーキングの前にパソコンで聞くレッスンの本文を、
とんでもない集中力で聞いてくれます。
なぜ集中するかというと、発音が分からない単語に「カタカナでルビをふる」からです!
なぜカタカナでルビをふるかというと、
「スピーキングでしっかりと話せるようにしたい」からです!
1人1台のパソコンを使って、
本文のモデルスピーキングの「再生」と「停止」を自分で繰り返して、
自分のペースで発音を言語化していきます。
分からない単語にルビをふるので、
ほぼ全ての単語にカタカナがついています。
かなりのハードワークですが、
淡々とこなしていく生徒たちに大変関心しています!
3 カタカナで英語を書くことは不適切か?

英語の発音をカタカナで書くことを、
否定している先生方もいらっしゃいます。
英語を正しく発音するのであれば、
発音記号を書くことが求められます。
しかし、JOYの授業の上位目標は「主体的な学び」です。
先生にやらされる正しい英語より、
生徒が自分で考えるカタカナ英語のほうが
主体的な学びに近づけます!

スタディサプリの英語講師、関正生先生も
「古くさい説明わ小難しい理論ではなく、どうすればいいかに明確に答える」ために
カタカナで分かりやすく解説しています。

"r"で始まる単語は、まず口を突きだします。
"r"の音は最初にホントかすかに「ゥ」が入ってるんです。
redなら「ゥレッド」って感じです。

世界一分かりやすい英語の発音の授業

この小さい「ゥ」のおかげで
JOYは発音が楽しくなりました!
舌を巻いて口をすぼんで…
的な分かりにくい説明だと発音する気にもなりません。
やっぱり「正しい英語」より「楽しい英語」です!

4 手を使って聞くスタイルは生きる力につながる

カタカナで発音を書き取るようになってから、
右手にシャーペン、左手でenterキー(再生、停止の操作)
という姿勢でリスニングをしてくれています。(右利きの場合)
1人1台のパソコンがあるので、
自分のペースで単語の発音を確認できます。
従来の一斉授業のリスニングだと、
聞いているふりをして聞き流している生徒も多かったと思います。
アクティブリスニングスタイルに変えてからは、
生徒が「手を使いながら聞く」ようになりました。
これは大学入試の集団討論やディベート、
社会人になってからの会議の聞き方にもつながる
「生きる力」になります。
英語「を」正しく学ぶ授業から、
英語「で」生きる力を学ぶ授業にしていきたいです!
スピーキングテストの実施時間中、
生徒は話す時間より聞く時間の方が長くなりました。
この現象に気付いた当初は違和感がありましたが、
目的は「話すこと」ではなく「自分で勉強すること」だったので、
その手段としてアクティブリスニングは最適だと考えました。
生徒の変化に教師のJOYも勉強させてもらえました。
やっぱり教師は幸せな仕事です!
ご高覧くださった皆さまも、一緒に学びを楽しみましょう!

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