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少子化を問題視しているのは誰だ?! 〜大切なのは子どもを産むことよりも護ること〜

教育を本気で語る会、育児に奮闘中のジョージです。
ここ数年、ずっと耳にする「少子化問題」っていう言葉に違和感を抱いています。
みなさんは少子化って本当に問題だとお考えですか?


1 少子化の何が問題か?

少子化によって人口は減少します。
人口が減少すると今まで通りの仕事はできなくなります。
しかし、それは問題なのでしょうか?
今まで通りの働き方ができなくなるのであれば、
働き方を変えるチャンスと考えられます。
仕事のムダを省くことを考えてもいいと思います。
それでも、労働人口が減ることによって生じる問題ばかりに焦点があてられています。
マスメディアはネガティブな報道が多い傾向があります。
例えば、
1人あたりの業務量が増えてしまったり、
時間内で業務が終わらずに残業が増えてしまったり、
休みが取りづらくなってプライベートが充実できなくなったりします。
ワークライフバランスが乱れると
出産や育児を考える余裕がなくなってしまいます。

2 出産できないことは問題ではない

仕事が忙しくなってくると、
休みをとることに罪悪感を覚える雰囲気が生まれてしまいます。
産休も育休もとりにくくなります。
その結果、出生率は当然低下します。
このような出産しにくい風潮を生み出しているにも関わらず、
女性に対して出産の重圧をかけている人がたくさんいます。
「結婚の予定はないの?」
「出産はいつ頃に考えてるの?」
「自分たちの頃は◯◯だったんだよ」
このような心ない言葉が、
プレママを含めたたくさんの母親を傷つけています。
時代が変わっています。
父親も育児の最前線に立つべき時代です。
昭和や平成よりも社会の変化が速くなり、
平均寿命が伸びてきて、
女性の社会進出が多い令和の時代に適した子育ての在り方を考えたいです。
育児の主役は母親です。

3 生めないことより護れないことが問題

出生率が下がっていることは、
母親が子どもを産んでいないことだけが原因ではありません。
生まれてきてくれた子ども達を護れていない社会のシステムに問題がたくさんあります。
先日お話をした養護教諭と話題のひとつに、
日本の学校で「性教育」があまり普及していないことを教えてもらえました。
それにより望まない妊娠や堕胎に苦しむ人もいます。
大人から執拗に責められてしまい、
望まない仕事を選ばざるを得ない人もいることに気付けました。
また、虐待容疑やワンオペ育児に苦しんでしまうと、
第二子を産むことが考えられなくなる人もいます。
育児から得られる喜びや学びはたくさんあるのですが、
辛さや苦しさも同じくらいあります。
それらを和らげてくれるような育児のサポートがとても希薄なので、
子どもたちが生きづらさを感じてしまっています。
学校での自死も同じ問題です。

出生率を上げることよりも育児の幸福度を上げることの方が、
持続可能な子育てにつながると思います。
日本にとってのサステナブルな育児と、
ディベロップメントな社会構造を、
日本人全員が当事者意識を持って考えていきたいです!

今回は少子化を問題視することや、
その焦点を女性にあててしまっていることについて考察しました。
まだまだ深掘りしていかければいけないことがたくさんあります。
先日、ファザリングシャパンの方との出会いをきっかけに、
育児に対しての意識がさらに高まっていきました。

これからも育児×教育の視点から、色々なことについて考察しています!
上述したメディアがネガティブな情報ばかりを報道する理由に関連して、
次回は「育児に役立つ脳科学」についてお伝えします!

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