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【エッセイ風】異星人のメガネ

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エッセイとお話のあいだのたわごと
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記事一覧

【エッセイ風】AIとシュルレアリスムと

シュルレアリスムは、フランス語で超現実という意味 (surrealism) 。第一次世界大戦後の1920年…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】LINEの既読論争を黙らせる伊勢物語

 LINEって、既読がつくからこそ返事が待ち遠しくてやきもきしたりする。この間、ふと開いた伊…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】クラムボンがなぜ笑ったかなんて知らないって言ってるのに

 6年生の国語の教科書に、宮沢賢治の「やまなし」が載っていた。  口に出して唱えたくなる…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】AIによる人格復元ってあり?~モネ、ひばりにJosie(2)

 こんにちは。前回の記事では、AIによるアーティストの作品・パフォーマンス復元に対する違和…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】テキストブックINFPのぼやき

 しばらく前から注目されている16種類性格診断(MBTI)を試すと、いつもINFPになる。数年経ち…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】想像力こんなもんじゃないぜ

 ライオンキングの実写版が全CGと知って、腑に落ちない思いがする。本物のライオンを出演させ…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】18億円の蜘蛛の正体と、ミノタウルスの神話

 神奈川県のみなさま、とりわけ横浜市のみなさまは憶えているだろうか。10年も前に一世を風靡、いや物議を醸した巨大なクモ(18億円・アイキャッチ)。わたしは今になって、その正体を知り、共有してみたくなって記事を書いている。  ~背景~  東京都民の日は10月1日(東京市誕生の日)、埼玉県民の日は11月14日(廃藩置県により、埼玉県誕生)、千葉県民の日は6月15日(木更津県と印旛県の統合)。関東各県が「都県民の日」を祝うなか、わたしの地元・神奈川県は統一的な記念日をさだめていな

【エッセイ風】文庫本・愛!

 文庫本を綺麗なままで読みとおすことができない。鞄の中に、背表紙を下にして持ち運ぶのだけ…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】AIによる人格復元ってあり?~モネ、ひばりにJosie(1)

 2019年、モネの失われた絵画「睡蓮、柳の反映」をAIで復元して展示する取り組みがあった。劣…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】自画自賛AtoZと、カッコイイ絵本

 落ち込んだとき用のバックアップとして「いわれたら嬉しい褒め言葉AtoZ 」を作成したら、な…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】わたしのテーマパーク&楽園~ありがとう三省堂書店神田本店

 三省堂書店の神田本店が建て替え工事のためにいったん閉店するというのに、あろうことか最後…

亜久里
2年前

【エッセイ風】フィクションが思考実験ならモルモットは会社に行くけど?

 「フィクションは思考実験。とある仮定のもとで、舞台セットと登場人物を配置する。それぞれ…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】三連休、ちょっくら人生変えてきた

 絵を描くのがもう致命的に苦手だから、中学校のアクリルガッシュとおさらばして以来、また絵…

亜久里
1年前
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【エッセイ風】細かすぎて伝わらない一節

 「三四郎」が好きだと言ったのは、何年か前、国際学会から帰国する航空便で隣り合った老紳士だった。リクライニングボタンのありかを巡って会話が始まり、話題は旅の目的や仕事から、本に移った。メジャーな観光地ではなかったから、久しぶりに日本語が通じる相手に会った感慨もあったかも知れない。 「美禰子さんがお辞儀をするところが印象に残っている」とその人は言った。読んだことはあったけれど、咄嗟にその場面を思いうかべられなかった。  帰国したあとで、本棚から日焼けして黄ばんだ「三四郎」の文庫