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【駿府の工房 匠宿】静岡の伝統工芸に触れる|林家たい平さんと楽しむ駿河和染

静岡市は昔から染物が盛んな土地柄。「駿河和染」はその伝統やデザイン性が認められ、静岡県郷土工芸品に指定されています。駿河和染職人が己の道を究める姿やモダンな染物との出会いを求めて、美術大学で型染を学んだ落語家の林家たい平さんと静岡の伝統工芸に触れます(ひととき2023年4月号より

駿府の工房 匠宿

駿河和染、駿河竹千筋細工や漆など、今川・徳川時代から静岡に伝わり、いまも大切に受け継がれている伝統工芸の数々に触れられ、体験もできる。伝統工芸の体験施設としては国内最大級。広い施設内の各所に匠の技がちりばめられているので散策も楽しい。

「ギャラリーTetoTeto」では、静岡県の伝統工芸品を中心に展示販売
茶畑を図案化した壁掛け

地元・丸子の養蜂場の蜂蜜を用いたドリンクなどが味わえるカフェ「HACHI & MITSU」、地元の名店の味を引き継ぐ「蓬きんつば ときや」、クラフトビールなど食も充実。静岡みやげも揃う。

カフェでランチ♪ 写真(下)はポークカツレツ


「匠宿伝統工芸館」では静岡の工芸品や職人を紹介(写真上下)

型染体験~「ミナ ペルホネン」の描き下ろし図案

ブランド「ミナ ペルホネン」のデザイナー、皆川明氏が「匠宿」のために描き下ろしたオリジナルの図案で型染の体験ができる。

図案は計4点(写真下)あり、アイテムはミニトート、フラットポーチ、マルシェバッグ、Tシャツ、キッズプルオーバーの5つからセレクト。所要時間は1アイテムにつき90分で、3営業日前までにウェブで要予約。 https://takumishuku.jp/minaperhonen.html

図案4点
ウサギの図案を前に、迷わず刷毛を運ぶたい平さん。「先頭はオレンジだね!」。紫のウサギのお腹には黒を色挿し、「これ、腹黒!」
持ち帰って糊を洗い流し、完成!

旅人=林家たい平 文=片柳草生 写真=阿部吉泰

──ひととき2023年4月号では、林家たい平さんが敬愛する芹沢銈介の美術館をや、ミラノのデザイナーともコラボしたろうけつ染め、素朴な味わいの型染など、さまざまな技法で新たな作品づくりに取り組む老舗の工房を巡ります。芹沢を敬愛し、美術大学で型染を学んだたい平さんとともに誌上の旅をお楽しみください。

▼ひととき2023年4月号をお求めの方はこちら

目次
●INTRODUCTION=静岡市立芹沢銈介美術館
●紀行=駿河和染のいま 丸子宿
●紀行=駿河和染のいま 府中宿

駿府の工房 匠宿
☎054-256-1521
静岡市駿河区丸子3240-1 
[時]10時~19時 
[休]月曜、年末年始
入館無料
https://takumishuku.jp/

林家たい平(はやしや・たいへい)
落語家。1964年、埼玉県秩父市生まれ。1988年に林家こん平に入門。2000年真打昇進、落語協会常任理事。落語家として精力的に全国を巡業する一方、テレビやラジオなど各種メディアで活躍中。2010年から母校の武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科で客員教授も務める。仕事の合間を縫って手ぬぐいやのれんなどのデザインも手がけている

出典:ひととき2023年4月号

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