ほんにゃら

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最近の記事

闇落ちした旦那の観察日記[(10)2014年12月なかば〜]

旦那の場合は、落ち着いた静養環境が整うまで、闇落ちから丸1年の準備期間が必要でした。現在、うつ病を取り巻く環境が改善されてるといいなと思います。 いよいよ旦那は本格的にリワークに通うことになりました。リワークとは復職支援のための医療機関です。サラリーマン生活のリズムを取り戻すため、月曜から金曜の8時から17時、施設へ通います。とにかく毎日通うことが大切で、用意されたプログラムに参加します。運動したり散歩したり、認知療法をやったり、様々なプログラムをこなしていきます。 本来

    • 闇落ちした旦那の観察日記[(9)2014年11月末~]

      結論を先に言っちゃうと、このゴタゴタ、結局はお金でカタがつきました。 会社のオエライさんがたが、退職勧告に応じなければ裁判だと脅してきたものの、こちとら失うものはなし。旦那は心療内科の先生と相談した結果、復職の意欲を示すために、復職支援の医療機関"リワーク"に通い始めました。 そんな11月の終わり、現場の上司がひとりで説得にきました。いわく、僕も個人的に考えてみたんだけど、うちの会社には療養しながら働ける部署はないし、退職して、ちゃんと体を治して、人生仕切り直すのが1番良

      • 闇落ちした旦那の観察日記[(8)2014年10月〜]

        先日、ワタクシは福島原発の映画を見たんですけれども。いざ事が起きた時の、あまり役に立たない管理職と踏ん張る現場の対立って、最近のコロナ禍でも似たようなもんだなあと感じました。きっと日本人ってそういう国民性なんでしょうね。そして、この半年間のことも思い出しました。 10月の面談は、最初から最後まで、休職診断書の審議でした。6月の面談と旦那の希望を受けて、心療内科の先生が、診断書に超勤によるウツと書き加えたことが、社内で大問題に発展していたのです。旦那が法に触れるほど残業をして

        • 闇落ちした旦那の観察日記[(7)2014年夏~]

          サラリーマン経験が皆無で、組織の常識を持たない私にとって、ここからの半年間は、びっくりしゃっくりな異世界物語。私がいる飲食業界なんて人種のルツボなので、そもそも人間は理解しあえないもの、と思ってます。それぞれの経験値の範囲内でしか共感できないし、あとは、どれだけ許容しあえるか、想像力があるか、歩み寄れるか。。。そこなんだけどねえ。 6月に再度、会社面談がありました。今回は会社でなく、こちらに出向いて来て下さるということで、私も同席。お世話になっているお客様を自分の店にお迎え

        闇落ちした旦那の観察日記[(10)2014年12月なかば〜]

          闇落ちした旦那の観察日記[(6)2014年夏頃]

          旦那が闇落ちして半年を過ぎ、いよいよ風当たりが強くなってきました。初めて、旦那の鬱的パニック症に直面した父は、「なんてみっともない!!」と思ったようです。私もお客さんを置いて振り回されるなんて、と。そうきたか。父はずっと歯痒く感じていたんでしょうねー。冷静に考えれば、そうでしょうとも。我が家は地元で長く商売をやってきた家なので、世間に波風立てないってのが、処世術壱の型。うつ病って外に傷があるわけではないので、病気と理解しづらいし。 うつ病とは、心身の不甲斐ない人が疲れきっち

          闇落ちした旦那の観察日記[(6)2014年夏頃]

          闇落ちした旦那の観察日記[(5)2014年3月末~]

          2013年3月末あたりの旦那は夜毎、ぷるぷるしてました。仔鹿ちゃんかウサギちゃんかってぐらいに震えていました。4月に決まったお引越しが不安でならなかったからです。うつが良くなってないのに、ちょっとした刺激がクリティカルヒットになっちゃうかもなのに、住み慣れた巣穴から追い出されるんだから、そりゃそーだよね、怖いよね。 対して、私は現実面を、極めてクールに対処していきました。どこかに部屋を借りなければならない→家賃やら敷金がかかる→私の実家は二世帯住宅になっており現在空きがある

          闇落ちした旦那の観察日記[(5)2014年3月末~]

          闇落ちした旦那の観察日記[(4)2013年末~2014年3月なかば]

          人生は波乗りみたいなもんかもなーと思います。良い波の時は遠慮せず楽しみ、その分、悪い波の時はぐっと耐えて、また良い波がくるのを待つ。私もそういうことがわかり始める年齢になっていました。旦那は決して優良物件ではなく、どちらかというと欠陥物件でしたが、それまで本当によく働き、私に対しても、やれることはなんでも頑張ってくれました。思ってたより人付き合いが不器用で面倒くさい人だったことは予想外でしたけど、それはお互い様ですからね。要するに私は、旦那が本質的にはちゃんとした人だと確信し

          闇落ちした旦那の観察日記[(4)2013年末~2014年3月なかば]

          闇落ちした旦那の観察日記[(3)2013年11月]

          風邪気味なので病院に行ってから会社に行く、おまけに最近ほとんど眠れないということだったので、ついでに心療内科を紹介してもらったらー?眠剤を出してもらうといいよーって、私は答えました。かるーく。通信制大学で心理学をかじっていたせいもあり、私は心療内科や精神科に対する抵抗感がほとんどありません。その晩、初めて旦那は眠剤を飲んで寝ました。すると今度は逆に私が眠れない夜となりました。なぜなら、旦那が寝ながら暴れる!暴れる!。いわば暴力的な寝返りをするようになったのです。先生によると、

          闇落ちした旦那の観察日記[(3)2013年11月]

          闇落ちした旦那の観察日記[(2)2013年8月〜11月]

          当時、夕飯はほとんど旦那が準備してくれることになっていました。私は飲食業のため帰宅が遅いので、早い方が用意するという考えで。それが夏休み明けて、会社にいってからほとんど旦那は家に帰ってこなくなりました。土日も含め、連絡もほとんどない。週に2度くらい、終電で寝に帰ってきて始発で出勤していきました。ただ、激務かつ不規則な勤務は今に始まったことじゃなく、私も麻痺してたので、”新しいプロジェクトでも始まったんだろう。それにしても今回はスゲーな、いつひと段落つくんだろか”と思ってました

          闇落ちした旦那の観察日記[(2)2013年8月〜11月]

          闇落ちした旦那の観察日記[(1)はじめに]

          私の旦那は鬱病により闇落ちして現在8年目。完全に治るってことはないんじゃないかなあ。でも、おかげ様で最悪の状況からは抜けまして、ほどほどに穏やかな毎日が戻ってきたような気がしてます。鬱ったらもう、なかなか理解しにくいし理解されにくい厄介なビョーキです。色々なパターンや状況があって、十把一絡げというわけにもいかない。ドツボの時期、最も気休めになったのが、体験記の類でした。なので、私も記録に残しておこうと思います。どんなことがあり、どんな経過をたどり、なにを感じたか。思い出せる限

          闇落ちした旦那の観察日記[(1)はじめに]