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めぐるもの





おはようございます、けさも早起きです。わたしのすきな歌人のひとりに山崎方代というひとがいるのですが、そのかたは晩年は鎌倉の小屋というか、プレハブの一室にくらしておられた。そして、独り身で、傷病軍人で、こう、きょうのような日も、小屋のうちで早暁をすごしておられたように思うんですね。さて、タイトルはめぐるもの、としましたが、なんというか、このごろ、ああ、ひとはね、めぐるというか、らせん状というか、それで徐々に、上がっていく、成長していくものだと、気づかされました。





家族関係というものもそうかもしれません。あるいは、職場の人間関係もね。同じようなことを繰り返しているようでありながら、そのなかに、ちょこちょこと「成長の芽」というものはある訳です。残念なことは、時に、乱暴にその芽をむしりとってしまうひとがいることですね。或いは、じぶんから否定してしまう。そうじゃなしにね、めぐっているんです、徐々に、らせん状に、ね、向上しているんです。





おもえばこれはわたしの友人のはなしですが、ある時、ため息をついていいました「なんで、成長というのは、エレベーター式にならないんだろう。どうしてらせん状にしか進めないんだろうか」と。わたしはなにも言いませんでした。そのころ、そのひとは苦しみのなかにいて、そのようなことをつぶやいたのだと思います。でも、そこには重要な気づきがあったんですね。いまでは彼は幸せにやっていますよ、たぶん。詳細は書けませんが。



さて、今日の一冊


おもしろそうな一冊。


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