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子どもは みんなで育てる

朝のドタバタの中
なんだかお互い嫌な気持ちで
登校させてしまった三男

朝からテレビをガン見して
私の声なんて何も聞こえないふうで
返事もしない
10回言っても
一度も返事をしない

出発時間になっても
準備が始まらない


それが
毎日毎日
来る日も来る日も
朝も夜も

だから

私も
沸点が低くなる

けれど

帰ってきたら
また仕切り直して
笑顔で過ごしたいなと思っていた


なのに

結局大げんかになってしまって
三男はギャン泣き
私は激怒

カオス

もう!
ついて来ないでよ!
勝手にすればいいよ!


突き放しているくせに
本当は

私の言うことに従いなさいよ!

という気持ちに支配されていた


三男と私は
習字教室に通っている

母が元気だった7月初旬までは
三男は ばあば(私の母)と一緒に木曜日に
私は一人で金曜日に
という通い方をしていた

通える会場に
自分の行ける時間と曜日を選んで
行けるのがとてもありがたい


母が倒れ
私と三男で一緒に
通うようになった

けれど三男は
ばぁばがいい
と言って暴れたり
教室でふざけたり寝転がったり
先生に失礼な態度を取ったりして
私はほとんど字が書けずにいた

10月は母の体調も悪化していて
教室に通う時間が取れず
先週久しぶりに行くことが出来た


今週は木曜日(昨日)に行こうと思っていたけど
三男が相変わらず
テレビばかり観て
何を言っても動かないから
そのうちに
なんだかすごく疲れて
動けなくなってしまって
サボってしまい
今日行くことにした

ところが

またテレビを観て動かなかった上に
タブレットを持ち出して
完全スルーの三男に
私はプチンと切れて
もういい加減にしてよー!
もう知らない!!!
私ひとりで習字行くから!
もう辞めてしまえーーー!!!!!
とまくし立ててしまった

三男はこれ幸いと

ウン

と返事をして
辞める気満々


いや
そこを求めていたのではない

そして私は大人気なく

もうママは帰ってこないんだから!
どこかお泊まりしてくる!


プンスカ怒って出発しようとすると
慌てて三男も車に乗り込む

気持ちが収まらないまま
暗い顔で習字教室へ入る

たまたま今日から
お正月用の長い紙の練習が始まって
三男は多少やる気になった様子で
いつもよりほんの少しマシな態度で
やり始めた

時々寝転がり
先生に見せるときの態度も悪く
私はとても居心地悪く感じながら
隣の席で
自分の字を練習する

だけど
横でわちゃわちゃされて
大して書けず
いつも3枚とか、5枚とか
ごくわずかだけやって
そそくさと帰るのだ


今日もいつもと同じく
時々グダグダしつつ
時々書いて
わりといつもよりは
書いているな
という様子の三男

9枚書いて
もうやらないと言い
ゴロゴロ寝転がる

それを
先生の息子さん(いつも夜お手伝いに入られている)が

寝ないよー
片付けるよー

と声をかけてくださって

一つ一つ励まして
カバンの中へ持ち物を収めるように
促してくださった

いつもは
やる気のない子は手伝いませんというスタンスで
我が子は関わってもらったことはなかったのだけど
今日は少し頑張っていたからか
なぜか分からないけれど
手を差し伸べてもらえて
三男も嬉しかった様子

私も嬉しかった


前にも少し書いたけれど
先生と奥様と息子さん
それにお手伝いの生徒さんとで
暖かく経営されている教室で
先生には
私の子ども時代の時からお世話になっていて
(長男出産で辞めた 一年前に再開)

ここは私の大切な場所


いつも三男がご迷惑をおかけしていて
毎回連れていくたびに
これで良いのか迷うし
教室に向かいながらも
連れていかない方がいいのではと
悩む


でも先生も奥様も

みんなで育てればいいよ

一人で抱えない

大丈夫

ここは大丈夫だからね

私たちが一緒に育てるから、

連れておいで



いつもそう言ってくださるのだ



今はどこへ行っても
子ども連れでは肩身の狭い時代
電車に乗っていても迷惑がられたことがあるし
普通に学童保育の先生からも
迷惑そうに注意されること多数(まだ入学したばかりだけど)

だから
余計にありがたい


私がシングルで子育てしていること
子どもたちが発達に特徴があること
上の子達が難しい性質があったり
不登校だったりすること

そういうのも全て

見守って

いつかきっと
報われる日が来るからと
毎週毎週励ましてくださっている


この間noteにも書いた

踏まれても
根強くしのべ
道芝の
やがて花咲く
春も来ぬべし

という和歌は

この習字の先生が
今年の初め 年賀状にかいてくださっていたもの

私は
先生がいつもかけてくださる言葉が
この和歌と通じているのがすぐ分かって

手帳に丁寧に書き写して
いつも持ち歩いている


今日はついてる!
と笑顔で帰ってこられた三男

息子さん先生から
新聞紙が多すぎるから少し減らそう
と宿題をもらった

学校の宿題は
ずっとやっていないけれど
今日は帰宅後
すぐに宿題、宿題、と言って
新聞紙を整理していた


笑顔で
1日を終えられて
よかった

三男と大げんかしたまま
今日が終わらなくて
よかった


私はまた
5枚くらいしか書けなかったけれど
それでも
穏やかに書いて

気持ちも救われて

帰宅してから
兄たちとも和やかに過ごし
平和に今日が終わっていくのが

とても幸せだと思う


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