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『暮らす✖️働く』その1~Albergo Diffusoインターンシップ生としての1日~

イタリア一年留学中の私は、夏休みを使ってかねてから興味のあったAlbergo Diffuso(分散型ホテル、以下AD)というコンセプトをもつのホテルの一つ"Antica Dimora del Gruccione(以下Gruccione)"というホテルに一ヶ月弱住みこみでインターンシップをさせていただきました。

このホテルは地中海に浮かぶSardegna島のOristano県に位置する人口2000人ちょいの小さな村、Santu Lussurgiuにあります。

ADについての詳しい説明は以前のノートをさらっと参考にしていただけたら嬉しいのですが、簡単にいうと、イタリア発祥の、町に分散した既存の建物を宿泊施設として運営するといった地域活性化を視野に入れたホテル形態で、日本の”まちやど計画”に少し似ています。

私はこのコンセプトを知ってから興味をもち、実際どんなものなのか調査してみたかったので、自分でコンタクトをとって、交換留学中の大学を介したインターンシップという形で行きました。

ホテルでの(私の)一日の流れはこんな感じ↓

朝10:30-11:00ごろ、ゲストの朝食(ビュッフェ形式)が終わった頃にスタッフみんなで朝食

朝食場の片付けの手伝い

部屋に戻って休憩

昼ごはん

コーヒータイム(イタリアン!)

部屋に戻る

夜8:30-10:30/11:00までレストランのお手伝い

インターンとはいえ、イタリア語が十分でない私にできる仕事も少なく、最初は手持ち無沙汰な状態が続きました。(レストランの手伝いも、ただで夕食をもらいに行くのはさすがに申し訳なくて自主的にやっていた感じ)

ただインターンシップ期間の後半は、スタッフの人にホテルのSWOT分析をして発表してくれと頼まれたので、食事と食事の間の時間はひたすら情報集めと発表の準備で少し忙しくしていました。

こんな感じで、一ヶ月弱暮らしていたわけですが、スタッフの一員として過ごす中で、住みこみだからというのもあって、「働く」というよりは「暮らす」という感覚の方が正直強かったです。私自身実際働くこと自体を目的にはしていなかったので、それをわかっていたスタッフの人が比較的自由に過ごさせてくれたからというのも理由の一つですが、何よりもそのホテル全体から醸し出される雰囲気全体が、よりそんな感覚を引き起こしていたのかなと思います。

ここでいう雰囲気というのは、代々受け継がれてきた温かみのある建物に加えて、スタッフ間のコミュニケーションの取り方だったり、その延長線上にあるゲストとのフレンドリーなやりとりからも感じ取ることができて、まるでGruccioneという大きな家の一つ屋根の下にゲストとスタッフみんな一緒に暮らしているみたいな感覚でした。

これってなかなかビジネスホテルでや旅館で体験できないですよね。言葉だけで説明するのは難しいので伝わってるかわからないですが、私にとってはそんな感覚が新鮮に、また心地よく感じました。

「町全体をホテルに」「既存のものだけを使って」「Guest is not tourist but temporary residence」

このようなADの基本コンセプトに共感して作り上げられてきたこの場所、このコミュニティ、だからこそ自然に生み出される雰囲気があるのかなあ。


ーーーこれまたつぶやきみたいなオチになってしまいましたがタイトルにある通り、「暮らす✖️働く」シリーズ続きます!お楽しみに(?)

次はスタッフについてもっとフォーカスして、感じたことを書こうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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