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おいしいごはんが食べられますように

タイトルからの期待を裏切ってくれた1冊。
読後感がザワザワする!

タイトル:おいしいごはんが食べられますように
著者:高瀬隼子

「第167回芥川賞受賞作」
というPOPを見て手に取った。

私の中の「芥川賞」と
このタイトルが不一致だったから。


そして内容もタイトルからの期待を裏切ってくれた。

「食べる」ことと
「職場」でのこと
そして「恋愛」

職場での考え方は
登場人物の一人
「押尾さん」の人物像に私は近い。

食に関しては
「二谷」の気持ちがとてもわかる。

私は農業で食に関する仕事をしているけれど
農家のイメージを裏切るかもしれないが
「食べる」ことにはそれほど興味がない。

おいしさの基準に関しては
過去のnoteにも書いているのでそちらで。



この本、
読み始めがあまり面白くない。

が、読み終わってみると
この冒頭に意味があることが理解できる。
社内ってこうだったなと
思い出したから。

そして、
読後感がザワザワする。

二谷はこの先どうするのだろう?
この関係の延長でいいの?
そんなものなの?

私の中に疑問が残ったままだ。

何もかもすっきり解決で
すべてハッピーエンドの小説
でなくていいのだ。

これが現実なのだ。
と、小説なのに思った。

あなたは読み終わったらどう思うだろうか?

  • 芥川賞受賞作を読んでみたい方

  • 職場でちょっとなんだかなぁと思っている方

  • おいしいごはんが食べたいと思っている方

  • (↑軽く裏切るかも)

  • 普通っぽくない恋愛ものが読んでみたい方

にお勧めです。



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