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軽い、かわいい、ウキウキする曲げわっぱのお弁当箱😆

曲げわっぱを買った。

長い間わたしは弁当箱をとくに使わず、ラップに包んで冷凍したごはん+小さなタッパーに詰めたおかずという雑な弁当を作っていた。食べるときにごはんをレンジであっためるのだが、職場でこのように雑な弁当を持ってきている女は他にいなかった。しかし大人になり、おばさまがたくさんいる今の職場でその雑な弁当は良くない気がしたため、ここ数年はちゃんとしたお弁当箱にごはんとおかずを詰めてふつーのお弁当を作っていた。のだが。

プラスチックのお弁当箱ではごはんがガッチリと固まってたりして、さらに冷たい。いいんだけどさあ、なんかもうちょっとおいしくならないんか、と、考えた結果、曲げわっぱを思いついた。

ネットを検索するといろいろな種類と価格帯の曲げわっぱがある。伝統工芸品、なんちゃって品、無塗装、漆器、ウレタン塗装とさまざまな曲げわっぱの世界が眼の前に広がっている。どれを選択すべきか。まず今のお弁当箱(600ミリリットル)と同じ分量が入るものを選択しようと考えた。これ以上だと2時すぎに眠くなり、以下だと4時すぎにおなかが減っておやつを食べてしまう。さらにデザインが重要だ。できるだけ小さくてこぢんまりしていてかさばらないものがいい。

商品情報の縦×横×高さを書き出し、紙に定規で線を引いて実際の大きさをイメージする。スタンダードなデザインのものはことごとく却下となった。でかいんですよ。ええ、でかすぎますよ、何よりもフタがでかいんです。

調査の結果、自分好みの大きさのものは一種類しかないことがわかった。無塗装だのウレタン塗装だのの選択肢もない2段式の曲げわっぱ。何より気に入ったのはフタと本体がぴっちりと合わさっていてムダがないところだ。自分にそういったミョーなこだわりがあることを初めて知った。フタと本体の間のすきまがイヤ、ぴっちりしてないフタがイヤなんです。

使ってみると木の表面をウレタン塗装で塞いでいるウレタン塗装の曲げわっぱは、ごはんをおいしくもしないし抗菌性も期待できない、性能的にはプラスチックのお弁当箱と同じだとわかった。卵焼きや鮭西京焼きの脂分は吸収されることなく底に漂っているし、ごはんの水滴もそのままだ。15,000円近くしたのに1,000円のお弁当箱と性能が変わらないとは。レビューに「ごはんが美味しくなりました!!」とか書いてあるのは気のせいってことか。正しいレビューを書いてくれよ! と思ったが時すでに遅し。

とりあえず、ごはんはおいしくもまずくもならない。しかし、ひとつだけものすごい効能があることがわかった。曲げわっぱのお弁当は「気持ちがダダ上がる」のだ。

お弁当箱自体がめっちゃかわいくて美しいので、何が入っててもおいしそうに見え、午後からも頑張るぞ!! って気になる。もうそれだけで14,000円の差額は回収できた気がする。いや、あと1年くらい使わないと回収できないかもしれないが、まあ、いい。かわいいからいい。もうひとつ、プラスチックのお弁当箱と同じ性能=洗剤で洗えるというのはメリットかもしれない。無塗装だと洗剤不可タワシ不可、そのうちニオイがついて黒くなる的な結末が待っているらしいが、ウレタン塗装にはそれはないのだ。

そう言えば、ごはん入れが無塗装でおかず入れがウレタン塗装という2段の曲げわっぱもあった。大きさが気に入らなかったので買わなかったのだが、そっちのほうがよかったのかもしれない。
しかし、現時点でわたしには「おひつ」という最強の武器がある。まずおひつに移したごはんをウレタン塗装の曲げわっぱに移せば「そこそこおいしい」ごはんになる。炊きたてをウレタン塗装の曲げわっぱに入れるとプラ弁当箱と同じだが、おひつを間にかませることでごはんを1ランク上のものにできているのだ。おお、すばらしい知恵ではないか(負け惜しみか)。

次に買うときはごはん入れ無塗装、おかず入れウレタン塗装の2段式にしよう。と、思っているのだが、それ以前に仕事をやめて弁当生活が終わってしまうのではないかと思うがまあ、今楽しいからとりあえずはよしっ!!

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