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宝石の買い付けをしている人は強い

※上記の写真はダイヤモンドでパライバトルマリンではありません。。。

パライバトルマリンを買い付け

まだ卸業の会社に勤めていた時ですが、営業販売はもちろん仕入れなどもしていました。

その当時「パライバトルマリン」という石があったんですが、その人は本当に現地に買い付けに行っているでした。産地はブラジルのパライバ州ですからそこで買い付けしている訳です。

Wikipediaには、

パライバ(ネオンブルー、ネオングリーン)

Wikipedia

とあって、蛍光色があるキレイな色です。希少価値もあって価格も高価ですが色味に関してはグーグル画像検索をどうぞ。

当然日本に帰ってきたら売る為に宝石鑑別機関に持ち込んで鑑別書を作ってもらうのですが、かなり多くの個数を鑑別に出します。全てパライバトルマリンです。

鑑別機関の人もその人が買い付けに行っている事は知っている訳です。ナイジェリアでもパライバトルマリンが産出されますが、やはり色目が違います。

まさかの結果!

数日後に鑑別書が出来上がってくるんですが、その中に鑑別結果が「パライバトルマリン」と表記されない石がありました。

その方は鑑別機関に異議申し立てをしました。自分が現地に買い付けに行っているしおかしいじゃないか。その上、パライバトルマリンに関しては鑑別機関の誰よりも詳しいし、だから買い付けに行っているのだと。

しっかり抗議して最終的には「パライバトルマリン」と表記されました。今はそんな事があるのかどうか分かりませんが、本人から聞いたので恐らく本当なのだと思います。

今でも覆る事があるのか?

昔の話なので今ではそんな事があるのか分かりません。ただ、鑑別する方も人間ですし自分よりかなり詳しい人から言われたら迷ったりする事があるのかも知れません。

その話を聞いていて笑いながら「おもろいなぁ。そんな事あるんや。」と同時に「絶対ってないんやな。」と妙に納得したのを覚えています。

だから、今でも「無理です。」という返事は聞き入れませんし、実際本当に無理な事はほとんどなかったので疑いながら聞いています。

何事も交渉なのかも知れませんし、もちろん、絶対的な経験と知識が大前提です。

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