スポーツ観戦って、苦手だった。ハラハラドキドキして、悔しかったり、感動したり、心臓が振り回されるのが嫌だった。

中高テニス部だったけど、プロの試合を見たいと思ったことはなかったし、当然オリンピックにも興味がなかった。

そんな私が、先日生まれて初めて横浜F・マリノスの試合観戦に行って来た。仕事の一環でしぶしぶ行くことになったのだ。（関係各所のみなさま、こんな言い方をしてごめんなさい。）

まあ、こんな機会もないと一生生で観戦しようなんて思わないだろうから、人生経験の一つとして行ってみるか〜と、なんとか気持ちを前向きに会場へ向かった。（関係各所のみなさま、こんな言い（以下略））

え、フェスやんこれ。

会場に着いてまず驚いたのが出店の数。バンド演奏も始まったりして、音楽フェスを思い出した。みんな同じ色のユニフォームに身を包んだ光景からは、これから始まる試合に並々ならぬ気合と愛を感じた。

「めっちゃフェスだね」と言った私に、今回連れて行ってくれた同僚は同意しながらも、「でも音楽フェスと明らかに違うのは、勝ち負けがあること。」

応援歌って、アツいよなあ。

サポーターと呼ばれる人たちは、応援するサッカーチームがバンドだとしたら、ファンクラブ会員のようなものだろうか。

大勢のサポーターはみな一丸となって声を出し、旗を振り、応援歌を歌っていた。小学校の運動会で、どうしても負けたくなくて、声を枯らして応援していたことを思い出した。

あの、バラバラな声色が一つの太い音になって、空気を震わせ、地面を伝って心地よく体に響く感じ。あれ、好きなんよね。

ルール全く知らんけど楽しいな？？

スポーツに関心ゼロの私。当然サッカーのルールも知らない。ゴールに入れたら点が入るってことと、サッカーボールに手は触れちゃダメってことしか知らない。
だけど、いざ試合が始まると、目が必死にボールと選手を追いかけた。

ボールってあんな遠くに飛ぶのか〜
足はやあああああ〜〜！！！！！👀
なにいまの足捌き！！人間の動きか！！？！
あっ、いけいけいけいけいけーーーーー！！！！！！！！！
（ゴール入って）うおおおおおおー！！！！
（惜しくも外れて）ああああーーー↓↓↓

気付いたら声を出して一喜一憂している自分がいた。

全力で感情表現するのって、気持ち良い。

喜楽はとことん出したいけど、怒哀、特に「悔しい」っていう感情をいつからか無意識に隠すようになった。だって恥ずかしいから。

だけど、今回生のサッカー観戦で、心の中の声を体を使って外に放ってみたら、めっちゃ気持ち良かった。

自分のジメジメした性格が嫌なんだけど、感情を声に出すことで、それがちょっと晴れた気がした。

私、なんで、悔しいと思うことが恥ずかしいって思うようになったんだろう。思い返してみても、「大人でいたい私」とか、変なプライドとか、しょーもない理由しか浮かばなかった。

なーんだ、もっと感情を出してみたっていいんじゃん。
せっかく人間やらせてもらってるんだからね。

世界が広がるって、やっぱり嬉しい。

食べ物は美味しいとわかっているものだけ、10年前好きだった音楽をリピート、大好きな人とだけ会う。
それで幸せなんだけど、新しいものに触れて自分の世界が広がるのってやっぱり嬉しい。

大袈裟じゃなく、「私の人生もっと楽しくできるのかも！」と思えた。

マリノスのみなさま、サポーターのみなさま、そして連れて行ってくれたはせがわさん、最高の時間をありがとうございました！

番外編

意外にも家族連れが多くて、小さい子のためのスペースとか遊び場もあって、子連れにはありがたい環境だった！歓声がすごいから、「静かにね～」なんて言わなくていいのもポイント高し。
いつか夫と娘と一緒に来たいな～と、想像するだけで楽しくなりました✨

いや～～～～楽しかった！