見出し画像

清き一票無いからわかる有難み

日本は統一地方選の後半戦が今週末投票日ですね。

私の住む町も5月末に市長選を控えています。

5月末までまだまだある気がしますが、

5年前現市長が選ばれた日の翌日から既に

次の選挙に向けての熱い戦いの幕が切られた町では

ついに間近に迫った感じなのです。

町のあっちでもこっちでも塊ができて

あーだこーだ語り合う町民の姿が目につきます。


さっきもうちの近所の人たちが車をとめてる駐車場で

塊ができてました。

選挙のことが頭になかった私は

「あら集会してるの?」と冗談交じりに声をかけて通り過ぎましたが、

後で考えたら、冗談じゃなく選挙の話をしてのでした。

私も

清き一票持ってたら

地域のために「何かお役に立てますか?」って言えたのになー

と、ちょっと無力感を感じてしまいました。

私はイタリア国籍はとってないから投票権はないし、

子供はまだ未成年

主人亡き後、有権者がいない我が家、

近所にとって無いも同然だなーと改めて感じた訳でした。


というのも

この辺の市長市議会選は

当選するわけがなくても、

とりあえず家族の誰か、

身近な誰かを候補者にして、

その人に集票することで、

〈この人の後ろに何人ついてる〉

ということを明白にします。

まとまった票があることと引き換えに

そのまとまりの意見に耳を傾けてもらいやすくするのです。

言い換えると

有権者一人一人が一票という力をフルに使って

組織票をつくり、

政治家に自分たちに目を向けさせる

選挙システムなのです。


だから一票を持ってることが

とっても重要だって感じさせられるんですよね。


でも、投票率が少ない場合

政治家は個に対して無関心になり、

確実に投票してくれる企業や団体の方ばかり見ることになるのです。

仲良し企業のための

仲良し団体のための

政治家個人のための政治になるのです。


政治家のための選挙を

市民のための選挙

一人一人の個のための選挙に

政治家の目を一人一人の個に向けさせるために

一人一人の投票が大切なのです。


なんの不自由も不満もなくて

投票の必要性を感じない方は

その一票を

まだ選挙権を持たない子供たちのためや、

私みたいに投票権のない人のために使ってください。


日本には投票権を持たない外国人が288万人もいます。

その多くが暮らしの一部を支える仕事をしています。

その中には過酷な環境で働く技能実習生や

難民申請が認められないまま

働く権利も得られず、医療保険にも入れない仮放免という待遇にある人や

日本人との離婚や

オーバーステイでビザが更新できず入管施設に収容されてる人など

苦しい環境にある人たちがいます。


国連から幾度も改善を求める意見書が出されるほど劣悪な日本の入管法が

さらに悪いものされようとしています。

日本国内で苦しむ外国人をさらなる苦境に追い込む入管法"改正"案を

廃案に持ち込むために

個の力を合わせて発揮してほしいと思います。


選挙は政治を国民の手に取り戻す数少ないチャンスの一つです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?