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米国大学院修了後、某日系ブランドのマーケターをしてます。米国駐在4年目。日本語では翻訳…

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米国大学院修了後、某日系ブランドのマーケターをしてます。米国駐在4年目。日本語では翻訳されていない研究論文から最新の世界のトピックスを翻訳・要約してお届けします。トピックス:世界経済、投資、データ分析、英語、留学、観光、などなど。

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  • データで見る世界

    日本のメディアでは翻訳されていない世界の出来事や現象をデータと共に紹介していきます。

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【データで見る世界Vol.3】回復期に入った米国の観光産業

日本とは対照的にワクチン摂取が順調に進む米国(※このトピックスにつきましても筆者の体験談も踏まえて記事にする予定です)では、国内観光のマーケットも順調に回復し始めています。今回は、その米国観光マーケットの様々なデータを見ながら、回復状況を紹介していきます。※約3分(1300文字)で読めます。 1. 航空券やホテルの検索レベル検索レベルは、顧客が実際に消費行動(旅行の場合はホテルや航空券の「予約」にあたります)をする前に定量的に測れる大事な先行指標です。下記のグラフの通り、航

    • 【5/3裁判開始】 Apple vs Fortnite(EPIC):裁判の争点は?

      日本でも大成功を収めた『Fortnite(フォートナイト)』を開発したゲーム会社であるEPIC社は、Apple社に対して起訴を起こし、3日に大規模な裁判が開始いたしました。今回は、裁判に至った経緯、それぞれの主張、そして裁判の争点をまとめています(約2分で読めます)。 1. なぜEPIC社はApple社を起訴した? 日本でも大成功を収めた『Fortnite(フォートナイト)』を開発したゲーム会社であるEPIC社は、Apple社に対して、今月の3日に大規模な裁判を開始しました

      • Berkshire Hathaway社のWarren Buffett氏は、同社の非保険部門を統括するGreg Abel氏を後継者とすることを承認しました。Warren Buffett氏は現在90歳。今回の発表では、いつ引き継ぐかまでは明言していません。

        • 【データで見る世界Vol.10】アメリカも人口低成長時代!良い点と悪い点の解説。

          この記事のポイント(約2分で読めます) ・直近10年間のアメリカの人口増加率(7.4%)は、1930年代以降最低の人口増加率。 ・大きな原因は、①出生率の低下と、②(前大統領の政策による)合法的な移民の減少。 ・人口増加の鈍化は、①一時的な女性の経済的機会の増加や、②平均労働賃金の上昇に繋がる。 ・但し、ネガティブな点は、①国全体の経済成長の鈍化、またその経済成長の鈍化が②国家の安全保障の脅威(特に中国)となり得る。 1. アメリカの人口増加の鈍化と原因国勢調査局が発表した

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        【データで見る世界Vol.3】回復期に入った米国の観光産業

        • 【5/3裁判開始】 Apple vs Fortnite(EPIC):裁判の争点は?

        • Berkshire Hathaway社のWarren Buffett氏は、同社の非保険部門を統括するGreg Abel氏を後継者とすることを承認しました。Warren Buffett氏は現在90歳。今回の発表では、いつ引き継ぐかまでは明言していません。

        • 【データで見る世界Vol.10】アメリカも人口低成長時代!良い点と悪い点の解説。

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          10本

        記事

          欧州委員会のUrsula von der Leyen委員長が、「ワクチン接種した米国人はこの夏からEU加盟国への旅行が認められるようになるだろう」と発表しました。今後の最大の課題は国際間での『ワクチンパスポート』の方針決定だが、これは観光産業にとっては大きな前身となる発表です。

          欧州委員会のUrsula von der Leyen委員長が、「ワクチン接種した米国人はこの夏からEU加盟国への旅行が認められるようになるだろう」と発表しました。今後の最大の課題は国際間での『ワクチンパスポート』の方針決定だが、これは観光産業にとっては大きな前身となる発表です。

          【データで見る世界Vol.9】Amazon の労働賃金の値上げは他の中小企業に影響を与えるのか?(モノプソニー理論)

          このシリーズでは、日本語ではなかなか翻訳されない(もしくは時間がかかる)世界中で起こっている興味深い研究やデータを紹介していきます。本記事は、"When Amazon raises wages, nearby firms follow suit (30th APR, The Economist)"の記事を翻訳・要約したものです。約3分(1700文字)で読めます。 1. Amazon従業員による労働組合結成の動き アラバマ州にあるAmazonの倉庫で働く一部の労働者は、昨年の

          【データで見る世界Vol.9】Amazon の労働賃金の値上げは他の中小企業に影響を与えるのか?(モノプソニー理論)

          ワクチン外交で世界の存在感高めるロシアと中国

          この記事のポイント(約2分で読めます) ・先進途上国から発展途上国へのワクチンの供給が遅れている。 ・そんな中、自国産のワクチンを輸出することで外交の影響力を高めるロシアと中国。 ・両国のモチベーションは、忠実な友好国に対してアメを与え、特定の国からは別の見返りを得る為。 ・一方で、両国の国内でのワクチン接種プログラムは順調でない。 1. 遅れる発展途上国へのワクチン供給。そこに目を付けるロシアと中国 多くの先進国がワクチンプログラムを展開している一方で、発展途上国へのワク

          ワクチン外交で世界の存在感高めるロシアと中国

          【データで見る世界Vol.8】100日目を迎えるBiden大統領の通信簿(世論調査)

          【この記事のポイント(約2分で読めます)】 ・就任100日を迎えるBiden大統領の通信簿(世論調査)が発表された。 ・有権者の50%がBiden大統領を高評価しており、前大統領と比較して高い評価を得ている。 ・経済刺激策やインフラ投資提案等の政策にも広く支持されている。 ・移民問題、銃規制問題といったより複雑な課題への対応がBiden大統領にとって生命線となりそうだ。 1. 就任100日目を迎えるBiden大統領4月30日(金)に、Joe Biden氏は大統領就任から10

          【データで見る世界Vol.8】100日目を迎えるBiden大統領の通信簿(世論調査)

          ワクチン接種者への企業のGiveawaysキャンペーンを調べてみた

          前回の記事で、米国ではワクチン接種者が順調に進んでいることを書いた。1日約300万回分のペースで接種が行われており、約40%の国民が少なくとも1回はワクチン接種がされたと言われている。しかし、集団免疫を獲得するには必要と言われている70%〜90%の接種率を達成するには、ワクチン拒否層や躊躇している層に如何にワクチン接種してもらうかが肝になりそうだ。 そんな中、米国ではさまざまな企業がワクチン接種を促進する為に、接種者を対象にGiveaway(景品)のプロモーションが行われ始

          ワクチン接種者への企業のGiveawaysキャンペーンを調べてみた

          【データで見る世界Vol.7】米国のマリファナ・ツーリズムが大盛況?

          日本では絶対に合法化はあり得ない『マリファナ・ツーリズム』。今回は、そのマリファナ・ツーリズムの米国での消費状況が把握できるデータを見つけましたのでご紹介いたします。本記事は、1〜2分で読めます(約1100字)。 1. 米国のマリファナ・ツーリズム事情 米国では、ニューヨークを含む6つの州でマリファナの合法化が最近新たに認められ、現在、マリファナを完全に禁止している州はわずか15州のみとなりました。米国の観光業界では、マリファナ合法化のメリットについては、数年前から議論され

          【データで見る世界Vol.7】米国のマリファナ・ツーリズムが大盛況?

          温暖化ガスを大幅に削減する為に必要な3つのこと 【ビル・ゲイツ@気候変動サミット】

          4月21日、22日に開催されたJoe Biden大統領主催の気候変動サミット(Leaders Summit on Climate)。このサミットには、40カ国のリーダーが出席し、米国は2030年までに二酸化炭素(CO2)排出量を2005年比で50〜52%削減すると、大幅に引き上げた目標値を約束しました。日本も菅総理大臣が出席し、2030年には2013年比で46%削減することを目指すと表明しました。 このサミットでは、米マイクロソフト創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏が講演を

          温暖化ガスを大幅に削減する為に必要な3つのこと 【ビル・ゲイツ@気候変動サミット】

          【データで見る世界Vol.6】着実に進化するアスリートのパフォーマンス

          おはようございます。このシリーズでは、世界中の研究やデータを紹介していきます。本記事は、"Athletic performance has been improving steadily for decades(23rd APR, The Economist)"の記事を翻訳・要約したものです。約3分(1600文字)で読めます。 1. 進化するアスリートのパフォーマンス1950年、『世界最強の男』と呼ばれたカナダの重量挙げ選手・Doug Hepburn氏が400ポンド(約18

          【データで見る世界Vol.6】着実に進化するアスリートのパフォーマンス

          【世界を変えるイノベーション Vol.1】ドローンの活用が心肺停止患者を救う?

          このシリーズでは、世界を変えるイノベーション事例を紹介していきます。本記事は、”Drones Could Save the 20,000 Lives Lost to Out-of-Hospital Cardiac Arrest Each Year(ARK INVEST)”の記事を翻訳・要約したものです。約2分(1200文字)で読めます。 1. 12%しか助からない心肺停止患者 米国では毎年、約35万人の心肺停止が病院外で発生しており、その内わずか12%の方しか救命することが

          【世界を変えるイノベーション Vol.1】ドローンの活用が心肺停止患者を救う?

          【データで見る世界Vol.5】コロナ禍に自殺者数は減っていた?

          このシリーズでは、世界中の研究やデータを紹介していきます。本記事は、" Surprisingly, suicide has become rarer during the pandemic(24th APR, The Economist)"の記事を翻訳・要約したものです。約4分(2000文字)で読めます。 1. コロナ禍によるメンタルヘルスの危機 オーストラリア医師会(AMA)は2020年5月に、メンタルヘルスの危機を警告しました。SARSが発生した2003年には、香港の年

          【データで見る世界Vol.5】コロナ禍に自殺者数は減っていた?

          【データで見る世界Vol.4】 『集団免疫』はいつ達成するのか?

          ワクチン接種で世界をリードする米国。今回は、データと共にワクチンの普及が順調に進む米国の状況を紹介していきます。そんな米国の『集団免疫』はいつ達成するのか? ※約4分(1600文字)で読めます。 参考文献:See How the Vaccine Rollout Is Going in Your County and State(The New York Times, Updated April 22nd) 1. 順調に進むワクチン接種今週の木曜日に、アメリカ疾病予防管理セ

          【データで見る世界Vol.4】 『集団免疫』はいつ達成するのか?

          【データで見る世界Vol.2】IEA公表!2021年、温室効果ガスの排出量が急増する?

          このシリーズでは、世界中の研究やデータを紹介していきます。本記事は、"Greenhouse-gas emissions are set to rise fast in 2021 (20th APR, The Economist)"の記事を翻訳・要約したものです。約4分(2000文字)で読めます。 1. コロナ禍によって温室効果ガスの排出量が減少? コロナによる感染者と死亡者が世界中で急増する中、一部の環境保護主義者は、このパンデミックにシルバライニング(希望の兆し、悪いこと

          【データで見る世界Vol.2】IEA公表!2021年、温室効果ガスの排出量が急増する?