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翻訳者がAI時代を生き残るために聴いておきたいVoicy放送5選

AI時代に翻訳者としてどう生き残っていくか

これは私がここ数年考えているテーマの1つです。

同じような思いを抱いている翻訳者のかたも結構いるのではないかという仮定のもと、解決のヒントになりそうなVoicy放送を5本、放送日の新しい順にまとめて掲載しておきます。

タイトルを見てピンときたものを是非、聴いてみてください。(一部有料放送も含まれます。)


新しいホワイトカラーと新しいブルーカラーの時代が幕を開ける

ジャーナリストの佐々木俊尚さんのVoicyです。

単純作業をAIに任せることができるようになってくると、ホワイトカラー、ブルーカラーにかかわらず「不定形の仕事」だけが残るだろう、とのこと。

翻訳者にとっての不定形の仕事は何か?を考えてみると、生き残りのヒントが見えてくる気がします。

AIによって将来「なくなる仕事」と「なくならない仕事」の違い

「なくならない仕事」のカテゴリーが5つ挙げられています。

これら5つのカテゴリーの延長線上にあるスキルを持つ翻訳者を目指してもよさそう。

こちらのページでは、同様の内容が文字で読めます。

ChatGPT出現で同時通訳者の仕事はなくなるのかっ?!

同時通訳者の田中慶子さんのVoicyです。本編はChapter 3から。

単なる言語の置き換えならAIでもできる。けれど「人と人をつなぐ」という通訳の役割をAIが担うのは難しいかもしれない、とご指摘されています。

AI時代の翻訳者の役割を再定義し、人間にしかできない領域を深掘りしていく必要がありそうです。

ChatGPTに勝てる人、負ける人

私のnoteでも何度かご紹介している、山口周さんのVoicy※。

ChatGPTは中央値しか返せないので、外れ値を出せる人間が勝つとおっしゃっています。

ただ、やみくもに外れ値を出せばいいのかというとそうではなく、

Surprising yet right. (意表をついているけれども正しい)

と思える解が出せるかどうかがカギになる、とのこと。

翻訳業界であれば、「これまであまり聞いたことのなかった訳文・訳語だけれど、言われてみれば確かに正しい」と思われるような仕事ができる翻訳者は勝てる、ということになるのか…。でもそれだけでは十分でない気もします。

いずれにせよ、"Surprising yet right." ができるようになるためには、基礎がしっかりできていることが前提となりそうですね。

※山口周さんのVoicyプレミアム放送は2023年10月に停止されています。無料放送もとても面白いのでおすすめです。

「AIに仕事を奪われるかもしれない」への正しい向き合い方

主にマーケティング分野の情報を発信されている、企業分析ハックさんのVoicyです。本編はChapter 2から。

自分の業務を、「直接価値」と「間接価値」に分けてみて、AIに代替されやすい「間接価値」の仕事を減らし、代替されにくい「直接価値」を増やしていこう、と提案されています。

自分の仕事の本質的価値は何なのかを徹底的に分析しておく必要がありますね。

これ、前述の田中慶子さんのご意見にも近いと感じました。

まとめ

いろいろなパーソナリティーの放送を聴いてみて、AIに淘汰されないためには結局、

人間にしかできないことを見つけて、それを実践する

しかないということなんですよね。

我ながら当たり前のことしか言っていません…。でも、ほんとうにそれしかない気がしています。

にしても、翻訳作業において「人間にしかできない仕事」というのが果たしてどのぐらいあるのか。

私はまだこれに対する明確な答えは見つけられていません。

少し脱線しますが、最近読んだこちらの雑草に関する本も、翻訳者がAI時代の生存戦略を考えるうえでとても参考になりました。

今年もまた、このテーマを考えながら仕事に打ち込む日々が続きそうです。


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