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2023年のWBCは歴史に残るのか(その1)〜まずは決勝観戦記@新宿ピカデリー

劇的な試合を制し、WBC準決勝でメキシコを下したチーム日本。アメリカとの夢の決勝は平日の朝8時である。

さてどうして観るか。午後の予定を考えると、一応出社はしたい。メキシコ戦の結果が出る前から私はシミュレーションしていた。一番簡単なのは、出社して自席でAmazon Primeで見るだが、集中できない。 スポーツバーを探すことも考えたが、流石に飲むわけにはいかず、それはそれでつらいし、適当な場所が会社の近くにあるかどうか。

そこでパブリック・ビューイングを検索してみた。いくつかの映画館で実施される。そもそも、パブリック・ビューインングなるものを体験した経験はない。興味本位もあって、メキシコ戦勝利を確認し、新宿ピカデリーのそれを予約した。3000円となかなかの値段設定のせいか、席はさほど埋まっていない。

朝7時前には出社し、最低限のことを片付けて新宿に向かう。定員600名弱の場内は、予約時よりは埋まっていて、ユニフォーム姿の観客もちらほらいる。(毎日新聞の夕刊に、当会場の様子が書かれており、それによると150名程度だったようだ)

オープニング・セレモニー、日本選手の登場に拍手はおこるが、声出しまではいかない。ターナーの本塁打で先制され、一瞬シーンとなったが、拍手中心の上品な応援が続く。その中で、村上・岡本のホームラン、多少の歓声は沸き起こったが、極端な状況にはならなかった。まだまだ、先は長い。

両チームともなかなか点が取れずジリジリする展開の中、一席開けて隣に座る女性はどうやら持参し缶チューハイを飲んでいるようだ。私も堪えきれず、生ビールを買いに行く。日本の投手陣の粘り強いピッチングが素晴らしい。冷静に振り返ると、初めて体験するアメリカの球場、緊張感が最高潮の中で、あそこまでのパフォーマンスを示したNPBの投手たちに改めて大拍手を送りたい。

さて、試合は進み、8回の表、アメリカの攻撃でダルビッシュ登場。会場は興奮状態にはならないが、多少声援が聞こえ、一球ごとに拍手が起きる。まるでクライマックスを演出するかのように、ダルビッシュがシュワーバーから被弾し1点差、メキシコ戦とは違った、静かな緊張感が漂う。

そうして最後に大谷登場。大声援ではないが、そこかしこから気合を入れるような声が聞こえ、拍手の音は大きくなる。先頭打者、ジェフ・マクニールは昨年度の首位打者。彼を歩かせると、一番のムーキー・ベッツ。2018年の首位打者でMVP、昨年もホームラン35本を打っている。皆、祈るような気持ちでスクリーンを見つめている。そして、ベッツは併殺に倒れる。

そして打席には大谷の僚友でアメリカ野球界の至宝、マイク・トラウト。後に控えるのは、ポール・ゴールドシュミット、昨年のMVP。そして結果は。。。。。。。。。ヤッタァ!



大拍手と声援、涙している観客も多かった。引き締まった試合と呼応した、静かなパブリック・ビューイングだったが、これも野球である。



観戦後に食べた「アカシア」のロールキャベツが美味かった!!




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