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大相撲名古屋場所、新大関誕生に向けての終盤戦〜十両は輝鵬に注目

大相撲名古屋場所、今日からいよいよ終盤戦である。

今場所最大の関心事は、豊昇龍・大栄翔・若元春の三関脇の同時大関昇進はあるのか。それとも、誰かが脱落するのか。これから、いよいよ星のつぶしあい含めて佳境に入る。

「優勝争いもこの三人を軸に展開されるだろう」と火曜日の朝書いていたら、トップを走っていた豊昇龍が破れ2敗、若元春も3敗に後退。一方、平幕の錦木と北勝富士が一敗を堅持、幕尻近くまで番付を落としてた遠藤も2敗と、これからの展開が見通せない状況となった。

初日から3日間休場していた新大関の霧島。苦しみながらも、徐々に相撲が戻ってきており、三関脇にとって最大の難関になるのではないか。今日(7月19日)は、霧島は大栄翔と、若元春は好調北勝富士、に錦木は遠藤とあたる。サバイバルレースの幕開けである。

さて、以前から令和の怪物候補として挙げている落合改め伯桜鵬はついに入幕。ザンバラ髪の19歳はベテラン力士からの洗礼も浴びながら、ここまで3敗。19歳とは思えない、スキルの高い相撲をとり、目標の12勝(師匠の白鵬が新入幕時にあげた勝ち星)に向けて、なんとか踏みとどまっている。

同じく新入幕で期待の湘南乃海も7勝3敗と健闘、このように十両時代から期待して見ていた力士が幕内に上がり、十両の取り組みがさみしくなったのだが、注目の力士が新十両となった。

川副改め輝鵬。学生横綱のタイトルを持ち、幕下付け出しでデビュー。遂に関取となった。身長167cm体重111kgと小兵だが、筋肉が素晴らしく、四股も美しい。十日目の昨日は、190kg近い大奄美を吊り上げるという、驚きの相撲を見せた。ここまで7勝 3敗、勝ち越しまでもう一息である。北青鵬、伯桜鵬、輝鵬の宮城野(元白鵬)部屋トリオからは目が離せない。

一方で、同じ宮城野部屋の炎鵬。幕下まで落ちケガで休場。力士の大型化の中、小兵力士は厳しいものがある。輝鵬もそれが心配である。ケガと言えば、ようやく上位まで戻ってきた朝乃山が休場。こちらも気がかりだ。

暑い名古屋場所、これから土俵の上はもっと熱くなる

追記(2023.7.20)
輝鵬は記事をアップした日の相撲で負傷し、休場となってしまった。残念


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