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三浦春馬の楽しみ方〜君は変幻自在の万華鏡➁~

rev.0 2021.1.24
rev.1 2021.10.9

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作品紹介のリンクを貼り直しました。なお、本記事の文章は、rev.0当時のままです。(rev.1 2021.10.9)
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前の記事で、変幻自在に役によって別人になる春馬くんを「この人とこの人が同じ時期に演じてるの~?」「全然違う人なのに!?」っていう見方をするのも私の春馬くんの楽しみ方ということを書いた。

先日、地上波初放送で『銀魂2』をやっており、ネットでは春馬くん演じる伊東鴨太郎に賞賛の嵐が起こっていた。うちで仕事をしながらチラ見をしていた夫が、エンディングで「え?三浦春馬いた?もしかして、あのメガネかけてた人?」と驚いていたけれど、まさしく「三浦春馬」を消し伊東鴨太郎そのものになりきっていた証拠。今回は伊東鴨太郎の時期をはさんで、どんな七変化を繰り広げているかを見てみた。

『銀魂2』と同時期公開の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

『銀魂2 掟は破るためにこそある』の伊東鴨太郎(2018年8月公開)役。真選組参謀として政治面で活躍し、剣の腕も一流という才人。クールな鴨太郎の孤高と哀愁。ここまで、表情を変えない春馬くんは珍しい。春馬くんトレードマークの可愛い笑顔も封印。最後の最後にチラッと笑顔見せたけど。


髪の毛の色や眉の色だけでなく、伊東鴨太郎らしさにはメガネも一役買っている。このメガネも春馬くんのこだわりとか。『銀魂2』には恋愛要素は一切無いけれど、生死をかけた真剣勝負に掛ける男の硬派の色気がすごかったと思う。

そして、同時期(2018年8月公開)に公開された『SUNNY 強い気持ち・強い愛』では、春馬くんは広瀬すずちゃん演じる主人公阿部奈美の憧れの大学生藤井渉を演じた。1990年代の大学生DJのイケメン役。

長髪をかきあげるしぐさやディスクを回す姿が、いかにもモテモテのプレイボーイって感じだった。女の子たちに話しかけるときも、自信満々で自分がかっこいいってよくわかってるよね、って雰囲気で。イケメンなんだけど、90年代の古臭さをうまく残しててそこがちょっと滑稽なのもさすがの春馬くんって感じ。でも、海辺での池田エライザ演じる奈々とのキスシーンでは、ものすごい色気を放ってたよね。

色気を完全に封印したチェリートくん

驚くのは、『銀魂2』の少し前に放送されたドラマ『オトナ高校』(2017年10月 - 12月放送)のチェリート(エリート+童貞)の英人くん。春馬くんのあの色気が完全に封印されている。最初ドラマを見る前は、春馬くんが30過ぎて童貞?!あり得ないでしょ!?あの、『ラスト♡シンデレラ』で日本中の女性をノックダウンした春馬くんがだよ!と信じられなかった。

ところがどっこい、見事にイケてないエリート童貞にしか見えないのだ。この番宣のバラエティに出ている春馬くんは、とってもかっこいいのに、チェリート君になりきると、プライドだけ高くてひとの気持ちが全然読めず、空回りしっぱなしで、「これじゃ童貞しょうがないよね」ってくらいイケてない男にしか見えない!表情筋をこれでもかってほど使った変顔も大放出で、「イケメン俳優」の殻を完全に破って、「三浦春馬、コメディもイケるね!」の新境地を開いたともいえると思う。

天久真と田中君

そして、『銀魂2』と同じ年に、TBS、テレビ東京、WOWOW横断で3話に渡って放送された『tourist ツーリスト』(2018年9月 - 10月放送)の天久真。

アジアを旅する得体のしれない青年役で、こちらの色気もすごかった。時折見せるせつない表情がたまらない。傷ついたり悩んだ女性を、時には挑戦的に時には優しく包み込む真のセクシーさは、この年齢ならではの春馬くんの魅力を最大限に表現していた。

その2か月後公開の『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018年12月公開)の医大生田中君。

優しくて真面目でしかも医大生。こんなにかっこいい素材なのに、どこか自己肯定感が低そうな田中くん。いつもシャツをズボンにINしてて、カーディガン姿とかがちょっとダサい感じ。90年代設定だけど、90年代の中でもダサいほうだよね。高畑充希ちゃん演じる美咲ちゃんとのキスシーンも、押し切られてしょうがなくって感じで可愛いが、色気は感じない。自信のない田中くんの劣等感や嫉妬の表情や演技が見事で、「そこでそう言っちゃだめじゃん!」と何度も言いたくなった。

しかも、天久真と田中君は、髪型はそう大差ないんだよ。なのに、この色気とオーラの違い。表情から視線の動かし方から、もう全く違うから。

恐るべし、三浦春馬

以上5枚の春馬くんの写真を見比べて、またしても言ってしまう。
「ほんとに同じ人!?」

だから、うちの夫のように、それらの役を三浦春馬だと認識しないで見ている人は、結構多いと思う。

伊東鴨太郎の硬派の色気、藤井渉の軟派の色気、天久真の得体のしれない色気、いろんな方向性の色気で画面を鮮やかに華やかに彩ったかと思えば、色気もオーラも完全に封印したチェリーとくんや田中くん。

ほんとに、もうこの言葉しかない。

恐るべし、三浦春馬。

このシリーズ、まだ続きます・・・

つづきはこちら↓









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