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【ご挨拶】2023年振り返り+本ベスト10

2024年、明けましておめでとうございます!

2023年は、「ボンバイエ」をテーマにしていました。

『ボンバイエ!』、その心は、「元氣溌剌、恥をかくほど馬鹿になって、道を創っていく」であります。「ボンバイエ」とは、コンゴのリンガラ語で「奴をやっちまえ!」という意味合いらしいです。自分的解釈として「上っ面の恐れ≒奴」を退治して、恥ずかしげもなく夢みたいな大言壮語を掲げ、チャレンジを続けていく、そういう1年としたいと考えました。

1年を振り返ってみて、よく意識してきたことは、勢いのある強烈なエネルギーよりも、優しくて心温まるエネルギーを息を吸うように使いこなせている臨場感を持ち続けること、でした。


当初、ボンバイエ的な元氣とは、前者的なエネルギーをイメージしていたのですが、後者的なエネルギーの方が、圧倒的に広く深く、つまりはその総量を多く活かせるのではないかと直感し、より自分の根源的な力に向き合って来ました。


良いことも悪いこともあるけれど、いちいち感情に左右されることがない、いつも上機嫌で、生命力に満ち溢れていて、常に生き生きとしている、恥かくことを恐れず、とてつもなくクレイジーなことに臆面もなく挑戦し続け、振り返ると道が出来ていた、というような感じですね。


自分の中で起きてきた変化の過程を、丁寧に説明することは別の機会に譲るとして、結果的に獲得することが出来た新たなパラダイムは、愛や知恵のような無限のエネルギーに、自分(たち)は既にアクセス出来ているんだ、という受容的、涅槃的感覚でした。(あくまで入り口がチラッと見えた程度の感覚で、まだまだ道半ば、オレンジ=合理的世界観から、グリーン=多元的世界観、ティール=統合的世界観を行ったり来たりしながら探求を続けている感じですかね)



逆説的ではあるのですが、自分が欠落していると感じていることこそが、「自分の中に在る」と捉える事が出来るようになって来ている感じですね。


そういえば、2023年は、保育園に通っている娘さんから、沢山(10回くらい?)風邪を貰い、咳、鼻詰まり、鼻水、微熱と、慢性的に風邪に罹って、人生で最も体調不良な日々を過ごしていたのですが、なんというかまさに逆説的に、健康の重要性を痛感した1年でして、ヘルスコーチを付け、日常的に飲んでいた酒を減らし、睡眠力も上がるし、ストレッチ、自重筋トレ、ランニングと生涯に渡って、極めて重要な習慣を身につけられた1年でもありました。


そして身体のコンディション以上に、心、感性、精神性と向き合い続けた1年だったというのが昨年のハイライトな気がしています。


思考(理性)優位で、心(感性)や肚(本能)的な機能を置いてけぼりにしながら、未来のことばかりに囚われて生きがちであった自分が、自覚的に知覚しようとして来なかった認知機能と向き合い、開拓し始めることが出来ました。


年初、にわかに生成AIの学習に没頭しながら、多様なテクノロジーのコンバージェンス(収斂)によって、プチシンギュラリティ的な世界に近付いていく最中にいるようで、心躍る日々を過ごしながらも、同時に、どんなに技術が進展しようとも「変わらないこと」に出会い学ぶ機会に恵まれたことで、人生をより立体的に過ごすことが出来るようになっています。


というわけで、今年のテーマは、「充足と渇望を共に諦めない」にしようと思います。

これは、自分自身が、そういう生き方をしていこうというだけではなくて、身近な仲間たちに対して、社会に対して、より満たされた感覚(充足感)を感じてもらえるよう貢献していくということと、世界に希望(渇望)を持って生きてもらえるように貢献する、という宣言でもあります。


地球や世界平和に貢献するという大言壮語を掲げながらも、まずは改めて直接的に関係する人たちを中心に、豊かさ、歓び、感動を共有、共感、共鳴していくことを楽しんでいきます。対面同席五百生。本年も、よろしくお願いいたします!



以下、恒例の2023年に読んだ本ベスト10を紹介します。引き続き、色々な本たちと出会っていきたいと思います。



10位、理念経営2.0 ―― 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ

””理念経営1・0が創業者や組織の「答え=正解」を示すものだったのだとすれば、理念経営2・0の核心は「問い」にあるということです。 ですから、ミッション、ビジョン、バリュー、パーパスなどの企業理念がすぐれたものであるかどうかは、それが会社のすべてのステークホルダー、とりわけ社員に対する「問い」として機能するかどうかにかかっています。 もしそこから、働く人たちの主体的な語りや探究が生み出されているなら、その企業理念はまちがいなく会社の経営資源になってくれています。これからの経営者に求められているのは、そうした「みんなの物語」が生まれてくるための「問う仕組み」をデザインすること””


9位、THE HEART OF BUSINESS(ハート・オブ・ビジネス)――「人とパーパス」を本気で大切にする新時代のリーダーシップ

””ノーブル・パーパスは「パーパスフルな人間らしい組織」という枠組みの頂点に位置する。そして中央に位置するのは従業員だ。なぜならビジネスの 秘訣 は、最高のメンバーが顧客にとって最高の仕事をすることにより、最高の結果につなげることだからである。経済理論で説かれてきたように従業員や労働をただの投入物として考えるなんてことはできないし、そのように考えるべきでもない。誰も投入物などにはなりたくない。「最高の仕事」は、自分が活躍できる職場環境において、「人的資本」ではなくひとりの人間として扱われていると感じるところから始まるのだ。  私が提唱する概念図では、従業員こそハート・オブ・ビジネスと見なし、中心に据えている。従業員は社内の仲間のみならず会社のすべてのステークホルダー──顧客、取引先、地域のコミュニティ、株主──と思いやりに満ちた本物の関係を築き育んでいくことで、会社のパーパスに貢献するだけでなく、各ステークホルダーに最高の結果を届ける存在で~””



8位、正負の法則、The Breakthrough Experience

””価値観は空虚感のようなかけている何かがあるという感覚に基づいています。しかし質量保存の法則によれば欠けたり失われたりするものは何もないので、ただその存在する形に気づいていないだけです。あなたはそれが欠けていると思い込んでいるので、それを求めているのです。手に入れる過程を後押ししてくれるなら良いものだと考え、その邪魔をするなら何でも悪いものということになるのです。””


7位、直感と論理をつなぐVISION DRIVEN

””端的に言えば、彼らは「本当に価値あるものは、妄想からしか生まれない」ということを経験的に知っているからである。だからこそ、彼らはむしろ、あえて現実からかけ離れたことを言おうと、つねに意識してさえいるようだった。 この点を理解するうえで欠かせないのが、MITのダニエル・キム教授が提唱した「創造的緊張(Creative Tension)」という概念だ。人がなんらかの創造性を発揮する際には、「妄想と現実とのギャップ」を認識することが欠かせない。個人が自らの関心に基づくビジョンを明確にして、さらに、そのビジョンと現状とのあいだにある距離(ギャップ) を正面から受け入れたときに初めて、そのギャップを埋めようとするモチベーションが個人のなかに生まれる。このような緊張状態が生まれない限り、人はクリエイティブなモードにはならないのである。””



6位、insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

””しかし自己認識の道に真の意味での「終わり」がないという事実は、その旅を極めて魅力的なものにしてもいる。どれほどのインサイトを手にしても、つねにまだ先がある。それを誰より理解しているのが私たちのユニコーンだ。ユニコーンたちは自己認識を「自分のあり方」だと見なし、いつも高い優先順位を置いている。そしてユニコーンでない私たちは、どの程度の自己認識から始めようと、誰もが人生を通してインサイトを広め、深め続けることができる。  そのプロセスに取り組むなかで、驚くことや、ありがたみを感じることや、難題を投げかけてくる物事に出合うだろう。そして新たなインサイトを手にするたびに、「じゃあ次はどうする?」という問いがやってくる。本書の冒頭で、私は自己認識を「二一世紀のメタスキル」と呼んだ──自己認識とは、充実した人生にとって必要条件ではあるが、十分条件ではないということだ。””


5位、WEB3時代のAI戦略 社会課題解決を成長ビジネスに変える正のスパイラル

””たとえば、AIによるディープフェイクが多産される未来においては、もう人間の知覚では、その映像、画像などのコンテンツが、本物の人間によるものかどうかはは判別できないだろうと確信している。””



4位『THE ART OF FINDING DESIRE: MONEY, LOVE, AND CAREER BY LUKE BURGESS~欲望の見つけ方~』

””自分の人生の終わりに際して、追いかけるチャンスを逃したことにいちばん後悔するのは、濃い欲望だと思う。手に入れようと没頭したことに、きっと満足を覚えるだろう欲望だ。私が疲れ果てて死ぬとすれば──誰でも最後はそうなる──、それは薄い欲望を追いかけたからではない、濃い欲望をつかみ、何も残らなくなるまでつかみ続けたからだ。  破滅的な模倣のサイクルは、自分の欲望の絶対的な優位性を確信したときに動きだす。それを満たすためなら、ほかの欲望を犠牲にするのをいとわない。しかし、欲望のポジティブなサイクルのなかでは、人は自分の欲望と同じように他人の欲望にも敬意を払う。さらに、ほかの人がもっとも大切な欲望を達成できるように積極的に協力する。ポジティブなサイクルにおいては、みんながまわりの人の濃い欲望を実現しようと何らかの形で手助けする。””



3位、ローマ人の物語

「いかなる事業も、それに参加する全員が、内容はそれぞれちがったとしても、いずれも自分にとって利益になると納得しないかぎり成功できないし、その成功を永続させることもできない」 この見方は、参加する全員の間で妥協が成立する、ということとはちがう。妥協とは、おり合いをつけることであり、参加者全員が歩み寄って一致点(平たく言えば落としどころ)を見つけ、それをその事業の目標と定めることである。だが、そうした場合は、参加者はいずれも、何らかの不満をいだく結果に終りやすい。妥協の産物、という言い方も、人間世界のこの現実を突いたものだろう。マキアヴェッリくらい、この意味での妥協を、非生産的であるとして嫌った人もいなかったのである。



2位、万物の歴史、ケン・ウィルバー

””進化はある面では自己超越プロセスなのです。それは常に、先行していたものを乗り越えていきます。で、その新奇さ、出現、創造性において新しいものが生じ、新しいパターンが展開し、新しいホルンが生まれるのです。この思いもかけないプロセスは、断片から結合物を、堆積物から全体を構築します。コスモスは、創造的発生の量子的跳躍において展開していくようです。””



1位、ヨーガ・ヴァーシシュタ -至高の真我-

””「ラーマよ。ただ心だけがこのすべて(世界の現れ)になる。そして心が癒されたとき、世界の現れもまた癒されるのだ。この心が思考機能によって身体と呼ばれるものを魔法のように生み出す。心が機能しないとき、身体のようなものは存在しない。それゆえ「対象物を知覚する」という心理的な病の治療が、この世界で最高の治療なのだ。心は妄想を起こし、誕生と死という観念を生み出す。そして、それ自身が生んだ想念によって心は束縛され、それから解放されるのだ」””


P.S. 2022年2021年2020年2019年2018年2017年2016年のベスト本は、こちらからどうぞ。

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