熊と狐(創作童話)
昔々、とある山に熊と狐が住んでいました。
雨が続いて、外へ出れません。
熊は言いました。
「どうすれば、晴れてくれるかな?」
狐は言いました。
「神様にお願いすればいいよ。」
「明日、晴れますように。」
熊は、神様にお願いしました。
しかし、次の日、雨は降り続けました。
熊は怒って狐に言いました。
「晴れなかったじゃないか!」
狐は言いました。
「お願いは、朝起きてすぐしたかい。昼間にお願いしても神様は聞いてくれないよ。」
熊はそれもそうだな、と思い、次の日、朝起きて、すく神様にお願いしました。
しかし、次の日も、雨でした。
熊は怒って狐に言いました。
「晴れなかったじゃないか!」
狐は言いました。
「お供え物は用意した買い。タダでお願いを聞いてもらおうなんて虫がよすぎるよ。」
熊は、それもそうだな、と思い、次の日、お供え物をして、神様にお願いしました。
しかし、次の日も雨でした。
熊は、カンカンに怒りました。
「また、晴れなかったじゃないか。」
狐は言いました。
「昨日は神様のお休みだったんだよ。神様も休憩する時が必要さ。」
熊は、もう何日も狩りに行けず、何も食べていなかったのでお腹がペコペコでした。
熊は言いました。
「お前の言う事なんか、信用できるものか。もう、お前を食ってやる。」
そして、熊は狐を食べてしまいました。
次の日から、カラっと晴れたとのことです。
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