山のどんぐり(創作童話)
きつねさんは、山で両手いっぱいにどんぐりを拾いました。
一つ二つと数えては、数が分からなくなります。
もう一度、一つ二つと数えては、やはり数が分からなくなります。
何度やって途中で分からなくなります。
そこへ、たぬきさん、いたちさん、うさぎさん、かめさん、うしさん。
ぞくぞくと、森の仲間たちが集まってきました。
みんなで、一つ二つと数えるのですが、三つ以上が数えられません。
「困った、困った」と、みんなで言ってると、
そこへ現れた、からすさん。
「みんなに一つずつ配ればいいよ。」
と言います。
「それは、いい考えだ」と、みんなが納得します。
これで、一つ一つみんなにどんぐりを配って、
一件落着です。
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