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面倒くさがりデザイナーの、UI考察

こんにちは。おもてなしデザイナーのほらさわ葉子です。

デザイナーと一口に言っても、さまざまなタイプのデザイナーが存在します。

絵を描くのが好きで、美大や美術専門学校を卒業したタイプのデザイナーは、美しいグラフィックが得意な方が多いです。

パソコンが得意で、プログラミング的思考ができるデザイナーは、特にWEBでのサイト構築といったフレームワークが得意な方が多いです。

私はといえば、根っからの面倒くさがり屋のため、いかに楽にいかに簡単にできるか、UI(ユーザーインターフェイス)やUX(ユーザーエクスペリエンス)を考えることが得意です。

絵を描ける人がグラフィックをとか、プログラミング的思考でフレームワークとか、なんとなくイメージつくかと思いますが、なぜ面倒くさがりが、UIやUXなのか、ちょっと分かり辛いかもしれません。

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UIとUXは、基本的に異なるものではありますが、大まかに言えば、コンピューターを通してユーザーが体験することという意味です。

そこになぜデザインが必要かといえば、コンピューターと人間は、異なる言語を使ったもの。お互いに利用しあうには、通訳が必要なのです。

その通訳の役目をしているのが、UIとかUXと言われるものです。

優秀な通訳であれば、話がスムーズに運ぶのに、あまり優秀でない通訳の場合、内容がちぐはぐだったり、思っていたのと違う答えがきたり、果ては「もういいや」とあきれられてしまいます。

面倒くさがりは、こういうところに敏感です。

次に何をしたらいいかわからないチュートリアル、どちらのボタンを押したらいいのか考えてしまうボタン、間違えたら最初から入力しなおさなければならない問合せフォーム。

こういう、考えればわかるけれど、直感でわからない、ちょっとした不満に、面倒くさがりは敏感なので、直したくなってしまうんです

面倒くさがり屋は、こういう「ちょっとした不満」が嫌いです。

スムーズな流れを好みます。

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これまで、インターネットやコンピューターの世界では、大手企業が主流となって情報発信してきたので、そのUIやUXは、当然プロであるデザイナーが気を配って、通訳していました。

ところが、個人が簡単に情報発信できるようになった今、UIやUXを考えずに、自分で簡単にきれいなホームページを作れるようになったため、きちんと翻訳できずに、見に来てくださったユーザーを迷わせてしまうという、現場をよく見かけます。

簡単にきれいなホームページを作れてしまうから、「通訳・翻訳が必要」ということを、作る側が忘れてしまって、ついつい自分の言葉でガンガン話しかけてしまいます。

見ている側は、「そういうの、全然オッケー!」という方も、「待って!今なんて言ったの?」という方も、「なに言っているかさっぱりわからん」という方もいらっしゃいます。

だから、中小企業のホームページ担当者や、ホームページを自作している個人事業主は、デザインのいろはを学んで、通訳技術を身につけてください。

そうして多くの事業者の方が、見に来てくださった方と、コミュニケーションをとることができますように!


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