歯医者に数年ぶりに行った。今まで逃げ回っていたツケを全て払うしかないという心づもりはあった。診察台でやんわりとした言葉で言われたことをまとめると、「お前はジュースの飲み過ぎで歯が弱ってる」「歯磨きが全然できてないからまずそこからやり直せ」ということだった。

痛いかもとか怖いかもとかではなく、とにかく恥ずかしかった。いい歳こいて歯の磨き方を基本のキから教えてもらうのはなかなかしたことがない体験で、もうずっと汗が止まらなかった（それはともかく正しいやり方は普通に知れてよかった）。

それと同時に、これを恥ずかしいと感じるのはまともな人間だと思われたがってる証拠だな、とも思った。人からどう見られているかを気にしているから、自分のまともでない面を暴かれることに反応している。流れた汗の分だけ自意識が垣間見える。それもそれで恥ずかしい。

そのあとセイヴァーをやりに池袋に行った。年始の対戦会でなんとなくフェリシアを使ったら大いなる天啓が下りてきて、このキャラめちゃくちゃ可能性ないか？と急に感じ始めたので、それを確かめにいった。

結論から言うと天啓は間違っていなかった。まだ全然試合数は重ねてないけど、もうすでにキュービィ以外の持ちキャラではもっとも強い気がする。とにかく垂直ジャンプ攻撃と、空中ガード後のジャンプ中Kが強すぎる。起き上がりがきついのは確かに分かるけど、しゃがみ中Pもガーキャンもあるし、意外と何とかなりそうだった。

目指すコンセプトは「ガン待ち激寒」で、自分の技術ではキュービィだとどうしても受けきれない場面が出てきていたのが、この性能ならもう少しできる気がする。デミトリの斜めデモンの終わり際をジャンプ大Pで殴って潰したときは本当にあ然とした。キュービィではこの10年で一度もそんなことは起きなかった。デモン空振りに大足やダンシングで確定を取れるのも素晴らしい。もうしばらくはこの方向性で掘り進めてみたい。