ChatGPTやDALL·EなどのAIを使うたびに、「自分はこんなにしっかりした文章が書ける」「こんな手の込んだ絵が描ける」といったように、自分の能力が拡張している感覚がある。

車や飛行機のおかげで、私たちはより遠くへ、より速く移動することができるようになったが、AIは私たちの思考をより遠いところに連れて行ってくれる。

AIが私たちの代わりに大量のデータを処理・分析・要約すること行うことで、私たちは意思決定など、本当に重要なことに集中できるのだ。

今後は、ビジネスや生活のあらゆる場面において、AIがすべてのデータを見た上で、重要な判断を下すために必要なインサイトやパターンを教えてくれるだろう。

例えば、医療分野ではAIが患者データを分析し、人間では発見が難しいパターンを特定することができる。これにより、より早く、より正確な診断が可能となり、よりよい医療を提供することができるようになる。

旅行業界では、AIを使って好みや予算に応じてパーソナライズされた旅行プランを提案するサービスがある。宿泊、食事、遊びのベストスポットを複数の選択肢から選ぶだけでベストな旅行が組み立てられる。

私たちは大事なことに集中し、細かなことはAIに任せる。

もちろん、AIは人間の代わりではない。
AIはルーティンワークを処理し、インサイトを与えることができるが、最終的な判断を下すのは人間であることに変わりはない。

そのため、AIを使うには、AIが提供するデータを解釈し、情報に基づいた意思決定に利用するスキルが必要だ。
また、AIを競争相手や脅威と見なすのではなく、AIと協調して仕事をするマインドセットも必要だ。

AIとの連携は、人間の能力を自己拡張し、私たちの生活をより面白いものにしてくれるだろう。