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300円のカレーライスが産まれた理由 その⑦味の変更…そして完成。

店の名物といえば?

という質問をされると一番人気の「チキンカツカレー」となるのですが、オープン一ヶ月目に登場した牛すじカレーも根強い人気商品の一つです。

下処理含めて二日掛けて仕込む牛すじは妻が何度も試作を繰り返して出来た当店自慢のオリジナルメニューです。

一年半ほどスタッフの作業負荷を減らすためにシンプルなトッピングばかりデビューさせてきましたが、新しい名物メニューを作りたいなと考えている最中です。

こんなトッピングの乗ったカレーが食べたいな、というリクエスト頂けると嬉しいです。
体調も日々良くなってきましたので、果敢に挑戦し続けていこうと思います!

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【味の改良】

試食会に来て下さった方の一人から

「塩辛い気がします」

という貴重なご意見を貰い、味見する度に確かにそうかもと思うようになりました。

その塩辛さの原因が化学調味料だと判明し、化学調味料無添加のカレーライスを作ることにしました。

毎日味見をし続けていたため、昨日よりは美味しい」の繰り返しで、少しずつ良くなるものの何か少し物足りない感じがずっと心の奥に引っかかるようになってきました。

そして、9/30㈰のリニューアルオープン一週間前に臨時休業して、一からカレールゥを作り直しました。

その結果出来上がったのが現在提供しているカレールゥです。

甘みと旨みをしっかりと引き出したいため、当店のカレーライスは色々試した結果

産地は北海道産にこだわり、その中でもアルギン酸やフコイダンなどのミネラルがたっぷり抽出できる「根昆布」のみを使用して

しっかりと出汁をとって旨みと栄養をカレールゥに閉じ込めました。

※根昆布とは昆布の根っこの部分で、葉の部分のように使い勝手は良くないが栄養や旨みがたっぷり詰まった部分です。

自分の息子に食べさせたいと思うものをお客様に提供したくて、色々試した結果がこれでした。

カレールゥの配合も変更し直し、隠し味もグラム単位で調整をし終えました。

お客様に毎日食べに来て欲しいからこそ、玉ねぎと人参はペースト状のものを溶かし入れて栄養価を上げながら食べやすさを追求しました。

そうして完成したカレールゥを毎日食べ続けているのですが、飽き性の私が現在(三ヶ月目)でも飽きずに食べることができる優しい味に仕上がりました。

毎日食べてもらえる味はどんな味かと追求した結果は甘みのあるカレーでした。そして、

スパイスや辛さは「足す」ことが出来るけれども「引く」ことが出来ない

のです。
刺激的なカレーライスはどれだけ甘みのあるものを足したとしても、後から辛みやスパイスが口に残るのです。

お子様でも笑顔で食べて欲しい。

家族みんなで食べられるカレー。

そんな理想のカレーライスがようやく完成しました!!

そして、今までは自家製で作っていた「オリジナルスパイス」を一新し、老舗メーカー様に市販されていな特別ブレンドしてもらったスパイスを準備することも出来ました。

本格的なスパイシー感と程よい辛さを後入れできるようにした結果、大人気トッピングの仲間入りを果たしたのです。

こうして完成した中甘カレーと辛口カレー。
大きな課題が目の前にありました。
当然ながら食材原価が上がってしまったのです。

カレールゥを試作し始めた時からどうするか悩みに悩みました。分量を減らすか、価格を上げるか。

考えた結果は…また明日に続きます。

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