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300円のカレーライスが産まれた理由 その② 繁盛するものの体力の限界が訪れる

約一年ぶりに水曜日の夜営業を再開しました。

もしかすると、お客様がほとんど来られずに寂しい営業になるかもと覚悟していましたが、想像以上に来てくださっています。

こうして一人でも多くの人に使って頂けると、営業時間変更して良かったなと思います。

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口コミに加えてメディアでも取り上げて頂いたため、連日お客様が押し寄せる日々が続きました。
私自身は結構タフなのですが、全身筋肉痛になるような日々が続きながら日に日に笑顔が無くなり始めました。

定休日を作って休みを取りたいとも思いましたが、週一日、月四日の休みを確保すると固定費が支払えなくなる恐れがあって決断できませんでした。

スタッフのシフト申請が全員出勤希望があれば休めるのですが、アルバイトスタッフ在籍三人共に出勤日が重なる日がなかなか訪れ無かったのです。

そこで新たにスタッフを二名採用するものの、新人教育で出勤することになるなど休みの確保が難しいため、毎週水曜日のみランチ営業のみへと変更しました。

ところが、実はこれが根本的な解決になっていなかったのです。

今となっては、もう一名多く採用して休みを確保する方が良かったと分かるのですが、当時はもう一人採用して教育する心と体の余裕が無かったのです。

察しの良い方ならお気付きかもしれませんが、
【それだけお客様が来て下さるならば利益が出ているだろうから人を採用すれば良いよね】
と想像できると思いますが、

この頃は利益がわずかにしか出ていませんでした。

その理由は、おひとり様あたりのお会計金額、つまり客単価の壁がそこにありました。

当時の一番高いメニューでも400円未満で、店内のドリンクは全品100円で販売しているものの購入されるお客様は少なかったのです。

スタッフ全員がクタクタになりながらも一日を終えて残る金額が、週一日の店休日を作れない金額でした。

「このままではいけない」

地域で長く愛されるお店となるために、長く続けられる店へとなるために、一回目の値上げをする決断をしました。

続きはまた明日。

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