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模擬授業20 整式の乗法(2)東京書籍『数学Ⅰ』p.16

模擬授業

2004年3月7日(日)。第3回高校セミナーの朝、どこでも模擬授業。


「16頁。整式の乗法」「プリントを、このように見せます。」「さすが、早い。」「整式の乗法」

指示1 読みます。「多項式の」、さんはい。

「多項式の・・・用いる。」

指示2 分配法則の式も読みます。Aかっこ、さんはい。

「A(B+C)=AB+AC、(A+B)C=AC+BC」

発問1 多項式の積を計算するには、どんな法則を用いるのですか。はい。

「分配法則です。」「そうだ。」

説明1 分配法則の式が2つあります。

発問2 ひとつ目は何ですか。

「A(B+C)=AB+ACです。」

指示3 黒板と同じように分配法則の矢印を書きます。

板書。

「もうひとつは。」「(A+B)C=AC+BCです。」「分配法則の矢印を書きます。」

発問3 A(B+C)=AB+AC。この式は、どんな法則ですか。

「分配法則です。」

「(A+B)C=AC+BC。この式は、どんな法則ですか。」「分配法則です。」

指示2 例10。黒板と同じように、ノートに式を書きます。

「1行空けて、例10 7x(x^2+3xy-2y^2)」(言いながら書く。)

「書いた式を読みます。」

指示4 分配法則の矢印を書きなさい。

発問4 まず、何かける何ですか。

「7xかけるx^2です。」

説明2 7x・x^2と書きます。

指示5 続きを書きなさい。

「7x・x^2+7x・3xy+7x・(-2y^2)」「できた人は、赤で小さく丸をつけます。」

指示6 イコールを縦にそろえます。続きを書きなさい。

「7x^3+21x^2y-14xy^2」「できた人は丸。できなかった人は写します。写すこともお勉強のうちのひとつです。一番いけないのは何もしないことですよ。」

板書
例14 7x(x^2+3xy-2y^2)=7x・x^2+7x・3xy+7x・(-2y^2)
                         =7x^3+21x^2y-14xy^2

検討


佐々木章子氏、村上卓司氏
1.分配法則の前で、1度読むのをとめる。「分配法則」を確認する。
2.分配法則の式をひとつだけ扱う。
3.例10はジャンプしすぎている。先生問題として問10の(1)をやる。

分析・自評


1.5分で完結するように式まで一気に読むことにした。教師の都合であった。
2.「分配法則」を確認してから、分配法則の式の1つ目だけを扱うことですっきりする。
3.例10はジャンプがありすぎる。無理に扱わず、先生問題を入れる。

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