ほりんぽす

ほりん星人。地球滞在中。 著書『アバター教師術 ほりん星人の365日ドラマ教育』(パワ…

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ほりん星人。地球滞在中。 著書『アバター教師術 ほりん星人の365日ドラマ教育』(パワープラント)

マガジン

  • ほりん先生の「ほっこりんご」な教師ライフ

    ほりん星人ほりんぽすによる中学校での教員生活。地球人が読んでもほっこりんごする文章を綴ります。

最近の記事

「リクエスト」

部活後、生徒からリクエスト。 「先生、『にっこりんご』をください!」 ん? ハンバーガーチェーンと間違えてます?

    • 「通信手段」

      授業開始直後、生徒が質問してきた。 「先生、ほりん星にスマホはありますか?」 「ありません。通信には、ほりんぱしーを使います。地球人にもほりんぱしーを使える人がいるのでよく交信しています」 あちらこちらでクスクスと笑い声。 ほりん星のあたりまえの話をするだけで場が和む。

      • 「何がつまっている?」

        部活でビーズワーク。 本日初登場の、透明の球のなかにビーズが入っているペンダントトップ。 ある男子生徒が聞く。 「先生、このなかに何がつまっているんですか?」 「愛がつまっている」 ある色のは、シャカシャカと音がする。 「これには夢がつまっている。 夢は、近づいてくると足音が聞こえるんだ」 と自信たっぷりの私。 別の男子生徒が言う。 「先生、名言ですね!」

        • 見つけられてない星

          学年集会で「ほりん星」の話をして その2日後に最初の授業 ひとりの生徒が 「お父さんに聞いたら 『ほりん星』を知らないと言ってました」 まだ発見されていない星は まだインターネットにないし図鑑にもない。 インターネットや本に載っているものがすべてではないという話をしつつ、 「『ほりん星』については紹介している本があります。図書室にもありますので、興味のある人は借りてください」 「えええーーーー」 驚きの声が教室に響く。 だって、本があるのだから、それがなにか?

        「リクエスト」

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        • ほりん先生の「ほっこりんご」な教師ライフ
          15本

        記事

          「あなたは?」

          「私はほりん星ですが、あなたは何星ですか?」 しばし沈黙。 しばらくしてお返事をいただく。 「ふざけすぎでは?」

          「あなたは?」

          「教育効果?」

          (2023年11月28日の日記) 私が休んだ日 授業の振替で 通常学級の1学級を 保健体育にしてもらった 翌日 体育の先生に御礼を言うと 「勉強になりました」と言う ん? ある生徒が いつもにもましてテンション高く 指示を聞かなかったらしい 体育の先生が 静かにさせる指示を出すが 状況変わらず そのとき 他の生徒たちが 口々に 「おだまりんご!」 と言ったらしい すると ハイテンション生徒は 静かになったようで さらに生徒たちは 「先生、『おだまりんご

          「教育効果?」

          「それが正解」

          (2023年11月13日の日記) 〈1〉 発達学級で 理科の授業の最後に 「次回は光と色について勉強しますので  虹をもってきてください」 と言うと T2の先生がクスっと笑う キョトンとする生徒たち そのあと ひとりの生徒が 「先生、虹はもってこれませんよ」 「正解!」 その反応をもらうための投げかけ 〈2〉 帰りの会で連想ゲーム わが学級の連想ゲームは 「マジカルバナナ」とは言わず 「マジカルほりんご」と言う 4月からの続きもので 次は誰からで、ど

          「それが正解」

          「質問」

          〈1〉 朝、学級の生徒が 質問してきた 「先生、幽体離脱ってどうやるんですか?」   え、なんだって?! 「つまり、それは  私が幽体離脱できるってこと?」 「はい。  ほりん星人としてできるのかと」 「そんな難しい技  ほりん星人も身につけていないよ」 仮に 幽体離脱ができるとしよう それを公立の学校で教えたら大問題だ ハリーポッターじゃあるまいし 特殊能力を おいそれと教えたりできまい 〈2〉 日頃 先生はなんでも知っていると思われがちで 「これから

          「新聞」

          (2023年6月2日の出来事) 〈1〉 勤務校では 毎朝 クラスボックスに 中日新聞の朝刊が入っている 生徒が登校してくるのを待つ時間 教室で新聞を読むのが日課 私の教室には 後ろに広いテーブルがある そこで新聞を広げていると 登校してきた生徒が 私の横に来て新聞をのぞく それも日課だ 〈2〉 なにかの広告で 浜名湖の写真 どう見ても遠州灘からの写真 生徒が 「あー 浜名湖だ  学校はどこかなあ?  (写真の中の)この建物は  (学校から見える)あのホテルか

          四字熟語

          学年集会で 学年委員(各学級の学級委員)が あらかじめ教員にインタビューして 作成したクイズを出題。 私を担当した学年委員は、 私の好きな四字熟語をクイズにするという。 3択問題で、ひとつの選択肢は その学年委員が考えた「一刀両断」 それを①にするという。 正解は②にして もうひとつの選択肢は③ 正解の②と 誤答の③を私が考えた。 いざ本番。 ①と②にはほとんど手があがらず ③に集中。 それもそのはず。 宇宙人 ほりん星人 の私に合わせて その世界観にどっぷり染まっ

          「掃除」

          ひととおりの掃除を終えたあと 自主的に ガラス窓をふいてくれる生徒 廊下側のドアのガラス 一生懸命ふいてくれる 「先生、全然きれいになりません」 「透明にはならないよ  くもりガラスだからね」 配慮のため 支援級のドアガラスはくもっております ですが 純粋な生徒に 心は晴れました

          「あたかも」

          (2023年9月5日の出来事) 通常学級の1年国語 小説「星の花が降るころに」の初回の授業 音読後に タブレットで 意味調べをしているとき ひとりの生徒が質問 「先生、『あたかも』って  単語ではありませんよね?」 ちょうどそのとき 廊下を歩いてこられた 巡回中の校長先生と目が合う 私「『あたかも』と『あったかも』   は違うのです。」 うなずく校長先生 語句の意味の確認や 小説でのこの言葉の役割などは 別の日に 場面ごと 内容を深く読み取るときに と思い

          「あたかも」

          「1人1本」

          (2023年 5月9日の出来事) 通常学級の国語 余った時間に 書き取りをやらせ 黙々と取り組む生徒 残り数分のところで 次回のアナウンス 「明日は  説明文で  大根についてやるので  家から1人1本、、、」 ここで 半数の生徒が顔を上げる 「鉛筆を持ってきてください」 数人がツボにはまる 「そんなに難しいことではないね?」

          「1人1本」

          「専門」

          (2023年2月1日の出来事) 英語の授業 テスト対策 問題を黒板に書いたあとの机間巡視 ある男子生徒が私を呼び止める 「先生、これができるとモテますか?」 しらんがな と思いつつ 「私の専門に"恋愛"まであると思う?」 疑いもせず「はい」と頷く生徒 「私 なんでも知っているワケじゃないんだよ?  そういうのは◯◯先生のほうが詳しいから」 と後ろにいる支援員の先生の名前を挙げる その先生のそばへいくと 小声で 「根拠のないことを・・・」 と 半分責める 半

          「サンタクロースの乗り物」

          (2023年1月25日の出来事) 中学1年生 タブレットを使う調べ物の授業 ある生徒が大発見をしたという声で 「先生、先生、先生  サンタクロースが飛行機に乗っています!」 と言って サンタクロースの衣装を着た人が 飛行機の座席にいる写真を見せてくれる 他の生徒も 「ウソ ウソ ウソ」 と言ったり言わなかったり 珍しいもの見たさに 集まってくる 最初の生徒が 「先生、サンタクロースって飛行機乗るんですか?」 と 真剣に真面目に つぶらな瞳で聞いてくる

          「サンタクロースの乗り物」