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【 小泉八雲 】

『知られぬ日本の面影』
ラフカディオ・ハーン 著 (1894)

ラフカディオ・ハーン すなわち 小泉八雲と言えば、海外に文筆を持って 日本の文化を広く紹介した人として挙げられています。

ある本に、ジャンルは ルポルタージュ文学と表現されていました。

鋭い感性と深い洞察力により、エッセイ風の短編で構成されている。
紀行文とは少し違う。

ラフカディオ・ハーンの目的は「日本人の精神生活、宗教、迷信、モノの考え方」を捉えることにあったと言われています。

ハーンの文章を面白くしている特徴は、それぞれの土地に関わりのある民話や怪談、民間信仰を随所に折り込みながら、過去の習わしや民俗と、近代の姿を二重写しにしている点ではないだろうかと。

城下町松江は、八百万の神々の息づく古い土地柄や、人々の素朴な心は、ハーンに取って内なるギリシャを投影出来る町で あったでしょう。

ハーンの著作は、外国の人に対しては 日本の紹介。日本人に対しては 日本を見直す切っ掛けとなったのです。

【松江市報】2021.01.

「国際文化観光都市70周年」

http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/shisei/kouhou/shihou_matsue/202101/taidan01.htm

参考にした本

『外国人による日本論の名著』
佐伯彰一・吉賀徹 著
中公新書 (1987.03.15)

ラフカディオ・ハーン
pp.70〜77.

2021.01.23.