弁護士ほり

弁護士。大手メーカーで人事・労務の業務経験あり。法律の話に限らず世の中一般についての感想を書きますが、一つの視点としてお読みいただければ幸いです。記事についてのご意見等は horishinb@gmail.com か https://twitter.com/ShinHori1 まで

「マンセー」という言葉の濫用はやめましょう

いつからかはわかりませんが、一般的に、何かを手放しで過剰に賛美・崇敬する行為を揶揄する時に、主にネットで「マンセー」という言葉が使われています。語源は「万歳」の韓国語読みですが、今は語源を知らずに使っている人もいるかも知れません。

 おそらく発祥は旧2ちゃんねるでしょう。最初は韓国での何らかの現象を取り上げるところから始まったような記憶があります(あまり定かではありませんが、主に揶揄的なニュアン

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ふたたび百田尚樹『今こそ、韓国に謝ろう』のデマを暴く!

はじめに

 前回の記事「百田尚樹『今こそ、韓国に謝ろう』のデマを暴く!」の続きで、ここでもまた、同書の事実と反する部分、また同書が書いていない重要な出来事等について紹介します。ここでも前回同様に、専門家ではないので断片的な内容にとどまることはご承知おきください。

 また頻繁に論争の対象となる慰安婦問題や徴用工問題、創氏改名などは、それだけで大変なテーマであり、この短い記事で語ることは到底できな

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【イラスト記事】無党派層の政権支持の心情と経済

はじめに

 朝日新聞で7月1日から「若者に際立つ安倍政権支持」についての特集記事が始まりました。見た限りでは、若干の疑問も感じましたが、若者に限らない一定の政権支持層の側面を捉えているとは思いました。(下記リンク先)

 「僕が生きていけるので」若者に際立つ安倍政権支持
 この貧困、自己責任だもの 格差認め自民支える若者たち

 安倍政権の支持層といっても様々ですが、思想的な傾向の意識がなく、ま

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百田尚樹『今こそ、韓国に謝ろう』のデマを暴く!

1 はじめに

 百田尚樹氏のベストセラー『日本国紀』については、折に触れて何度も批評してきました。今回の記事では、その『日本国紀』の外伝として宣伝されている百田氏の著作『今こそ、韓国に謝ろう』(飛鳥新社)を取り上げることにします。

 とはいえ私は韓国史の専門家でも何でもないので、この著作に書かれているすべての分野にわたって検討することはできません。

 あくまでも限られた範囲で、素人である筆者

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【イラスト記事】外国人技能実習生問題の根深い構造

最近のNHK番組で、今治タオル関係の工場で外国人技能実習生がブラック労働で酷使されている有様が報道され、大きな反響を呼びました。当該の会社は今治タオル工業組合に加入している企業の下請企業とのことです。

 今治タオル工業組合も事実関係を確認して発表し、改善への取り組みを行うことを明言しています。

 (今治タオル工業組合の発表)

 この件に限らず一般的に外国人技能実習生は、多くの借入金を背負って

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【イラストで考える】「正義は人それぞれ」で終わっていいの?

「正義は人ぞれぞれだ」とか「『正義』を持ち出すと、人は限りなく残虐になる」とか「正義の敵は、『悪』ではなくて、別な正義」などという言い方は、どこかで聞いたことがあると思います。

 これらは「正義」の概念を相対化させるものだと言えるでしょう。

 確かに「正義」の名のもとにテロや戦争などが行われて大きな犠牲を出すこともあることを思えば、「正義」の概念を持ち出すことに対して警戒したくなるのも無理はあ

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