【禁忌】『天命反転』【麻雀戦術】
○運命に、抗う
天命とは、天より与えられた命、つまり、人には変えようのない運命のことである。
麻雀は、対局が始まった時点で誰かがラスになることが確定する。まるで、人がその生をこの世に受けた時、同時に死の運命を与えられるようなものだ。
南3局、ラス目。
親番も残っておらず、逆転は厳しい。
ここで、禁断の術を発動させる。
『天命反転』
この術を使えば、己の死の運命すら、反転させることができる。まさに禁術だ。
まずは、素直に字牌から切っていく。
鳴かれる前に処理することで、時間を稼ぐ。
3巡目、ツモ5s。
運命の河が、流れているのが見えるだろうか。
ここが、分岐点だ。
この手にはまだ、雀頭は存在しない。9pは、これから切っていく牌だからだ。
最高形のメンタンピン三色を目指し、ここから不要な9pの対子を落としていく。
瞬間雀頭がなくなることは、何も問題ではない。
手持ちの財産を失うことも、住む家がなくなることも、職を失うことも、死という運命の前では、皆等しく塵のようなものだ。
これこそが、『天命反転』の極意。
一度全てを失う運命を受け入れることで、希望の道が開けるのだ。
6巡目、ツモ1s。
一気通貫の可能性を見つつ、打8p。
これなら、234の三色同順の可能性も残る。
繰り返しになるが、目の前のカン7pを失うことを、恐れる必要はない。
それはまだ、ラスという運命を受け入れられていない証拠だ。
既に一度負けていると思えば、失うものは何もないと分かるはずだ。
7巡目、ツモ3p。
流れは、変わった。
いや、初めから希望はあったのだ。
見ようとしなかったから、見えていなかっただけだ。
9巡目、ツモ2p。一応、テンパイだ。
しかし、当然拒否。
ここまで来たら、もう進むしかない。
この局の結末は、既に見えている。
あとは、流れに身を委ねるだけだ。
次順、当然のツモ5s。
迷わず、リーチ。
もう、こんな戦いは終わらせよう。
残り2局もいらない。
この局こそが、真のオーラスだ。
ちなみに結果は…、
ん?カンにゃ?
え、、
新ドラは2m。モロ乗りだ。なんてことだ。
いや、そもそもそういう話ではない気がする。
ん?
ほぇ?
シュピーーン!
終わりにゃ…。
今まで、ありがとうにゃ…。
↓こちらもオススメ
真面目な話、どうせラス濃厚なら、多少のリスクは背負って、大逆転を夢見たほうがいいよね、ということ。
9pを残して上がっても、せいぜい3900か満貫止まりだろう。
「この手は、倍満ツモトップの可能性がある」と、3巡目の時点で感じられるようになると、手配の持つ潜在能力を限界まで引き出すことができる。
これが、
こうと。
打点や勝率を下げているのは、自分で可能性に蓋をしているからかもしれないのだ。
これは麻雀に限らず、人の才能や資質にも、同じ考え方が当てはまるのではないだろうか?
どうせ一度きりの人生、自分で自分の限界値を決めるには、まだまだ試していないことが多すぎる。
結果、倍満放銃になったとしたら、、、
それはちょっと、悲しいかもしれない。
そのときはきっと、その出来事をまた今日のように記事にしよう。
もし誰かがそれに笑ってくれたのなら、自分の選択にも意味はあったのだと思える。
良ければ一緒に、笑ってほしい。
せっかくの人生、楽しまなきゃ"損"だ。
ではまた。
読んでくれて、ありがとう。
2024年1月20日 horiwo128
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?