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昔の少女漫画について

子供の頃、少年ジャンプで育った私はどうにも少女漫画が苦手でした。
最近の方向性は分からないんですが、昭和の頃の作品は「えげつない三角関係」とか「拝金主義」とか「損得で行動」とか「上の立場の人に媚び強請る&下の立場の人に対して容赦しない」等々、読んでいてオエッ気が止まらない展開の作品が多かったような気がしますなあ。あの笑えない状況をギャグネタとして扱っていたのが今でも信じられない・・。努力友情勝利の少年漫画相容れない底知れない沼のような世界が広がっておりました。昭和も色々ありますが、世間様では大体「ザ★ベストテン」とか「ドリフ」とか「ひょうきん族」とか「スクールウォーズ」が流行ってたあたりでしょうか。
余談ですが、上記太文字のようなタイプって結構オフィス女性に多くないですか?全員が全員とは言いませんが、某大手会社の人事で働いていた自分は女性たちの静か且つ粘着質な戦いを目にしてきて「昭和の少女漫画家かよ」と思ったくらいでして、これは接客販売の現場のほうが良いなあと。これまたすべてがそうだとは言い切れないところですが^^; シフトによって苦手な人と会えなくていい日とかありますからねー、そこは接客業の利点かなと。

さて、その時代に戻りますが私は小学生でして、学年誌とかを読んでいたんですよね、なので少年漫画と少女漫画が混在している。それと同時にジャンプは近くの駄菓子屋さんで立ち読み。少女漫画は年末年始&お盆で従姉妹と会ったときに暇つぶしに読んでいたくらいでしたが、読んでいつつも感想は「ひでえな」とガクブルしておりました。
ちなみに従姉妹が読んでいた雑誌は「りぼん」。当時は「ときめきトゥナイト」あたりが看板作品だったかなあ?そんな中で異彩を放っていた「お父さんは心配性」は白眉ともいえる作品だと今でも思ってますww
あれは、いいものだ・・・(塩沢兼人さんの声で)。

その頃、少年ジャンプでは大空翼がサッカーボールを蹴り、アラレちゃんがペンギン村を駆け抜け、一堂零たちが非日常な学生生活を送り、美人三姉妹が美術館で絵を盗み、亀有公園前では両さんが仕事をせずにプラモデルを作っていた・・・・。

学生誌の方では「あさりちゃん」、「パンクポンク」、「がんばれ姫子(?)」「マリーちゃんナンタラ」とか連載されてましたが、こちらがまたひどい。ネタの横暴と言いますか、
・主人公の妹を姉がこっぴどく痛めつける(時には母親も加担)
・主人公の有利を認めない。嫉妬の度合いが低レベル。
・親におべっか使ってどこかへ連れて行ってもらおうと画策
・三角関係がひどい。
・そしてライバル役は必ずお嬢様だったりべた塗ではない白抜きの髪型。そしてかなりの確率でパーマ頭(そういや主人公はべた塗の頭だったような)
・憧れの王子さまはどうせ主人公が好きなのにそぶりを見せない。
・ライバル役の私に振り向きなさい作戦がえげつないそして空回り
・拠って少女漫画上での恋愛は防衛戦。
・なんにしても強請って甘えて小遣い小遣い小遣い。お金は友達
・妹やペット等に関しては塩対応なのに、自分に利がある相手(例えば親とか先生とか)にはめっちゃべったり。
・主人公、どうしてそんなにテストの成績が悪いんだ・・・・
・おかげさまで相手役が際立って益々そのキャラの親からもやられる
・「妹をいじめるのってたのしいわねw」という姉の友人にガクブル
・たまに団結して何かに立ち向かっていくその本音は利益の合致のみ。

まだまだあるけどそんなところかなー?
こういう感じのテンプレートで話が進んでいたような気がします。
あと、小学生にしては妙に大人びているキャラは「お前ら何年か留年してるだろう。」としか思えなく。作家さんも描きづらかったかなあ?

女性ならではの線の細かさとか、情緒の描き方が凝ってたり、少年漫画にはないクォリティだなあと思いつつも、心象風景を顕すのに謎ポエムが多いのもまた突っ込みどころだったかな。子供心に「これ(ポエム)いるん?」と思った記憶があるなあ、なんて情緒のない子供だったんだw

あれから数十年経て、オフィス勤務をしたとき、あのテンプレ通りの世界が繰り広げられていた。
いやあー、あるんですねえあんな理不尽な世界。
うずまく嫉妬と上昇志向が強すぎて上司にべったり、面倒な仕事は下の社員に丸投げ⇒仕事量が増える⇒鬱病発症。上に昇格した女性同士が「いい上司」を演じようと部下へのランチ代を争う。いい上司て・・あんたらもうバレてますわ、本性が。

おいらは「変わり者」故、だれにも相手にされなかったのが幸いだったなあ。結局鬱病発症したけれど。

上司のおじさんが言った冗談に対していつもニコニコして対応していた女性の先輩に仕事で分からないことを訊いたら「ホロさんね、そういうの人に頼るのよくないと思う。自分で調べて。」と氷点下の視線と共に突っぱねられたショックが今よみがえってしまった。うん、忘れよう。
何度も言いますが、これはほんの一例であり、全ての女性がそうだといってませんので悪しからずよろしくお願いいたします

とまあ、好き勝手にいつも通りに書いておりますが、少女漫画に対する悪意は壱ミリも持っていないので、気分を害された少女漫画愛好家の皆様本当に申し訳ございません(-_-;) 面白い少女漫画もありましたよね、「有閑倶楽部」とかマジ神漫画と今でも思っています。ホラーの話の時とかめっちゃ迫力あったなー・・・。

ちなみに、自分が今愛読?している漫画は沙村広明先生の「波よ聞いてくれ」でござんす。ラジオ業界とか自分には無縁ですが色々と勉強になります。絵もすんごい上手ですし言葉のチョイスにいつも唸ってます(笑)
アニメにもなったしドラマにもなりましたが、私としては漫画媒体が一番ちょうどいいなーと思っております。

どっとはらい


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