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インバウンドしか見ていない「街づくり」は、やがて廃れる

「少子高齢化」「自治体消滅」、これらを打開するにはインバウンドに期待するしか無いとばかりに「再開発」と名の税金の無駄遣いが行われている。
完成した当初は皆、物珍しさに足を運ぶが、一度「大して目新しいものはない」と確認すると、その後はすっかり足を向けなくなる。もったくもって当然の話だ。

そもそもインバウンドを期待して商業施設や宿泊施設を造りまくっているが、観光旅行者が「どこにでもあるような商業施設」に期待するだろうか?
福岡のような大きな都市でも、休日となると商業施設は人であふれ返っているが、そんなにお金を落としているとは思えない。

また外国人旅行者が、わざわざ外国からやってきて、そんなところに胸を躍らせるだろうか?
もし自分が外国旅行をしたら?と考えてみて欲しい。
お金と時間を使った先で、日本人の観光旅行者がうじゃうじゃいる所に行きたいだろうか?
そんな訳はない。むしろ日本人の居ない場所へ行きたいはずだ。

その地の住人。家族や子ども達が生き生き、伸び伸びと生活を楽しんでいる姿を見たいものだし、そのような場所へこそ行きたいものである。
結局、そのような場所をつくることこそが、インバウンドにつながるのだと思う。



映画「サウンド・オブ・ミュージック」より


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