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クライアントや客は、あなたを「有能でスマートな店員、或いはビジネスマンかどうか?」と見ているのではない。ただ「自分の存在をリスペクトしてくれる人かどうか?」と見ているのだ
想像してみてほしい。 あなたは数年来の「夢」であった、ヨーロッパ旅行へ家族で行く。 前からチェックしていたパリのおしゃれなカフェに入った。 ところが、家族で店の入り口付近に立っているものの、店員はだれも視線すら合わせてこないし、ずっとほったらかしにされている。 それでは、と窓際の気持ちの空いているテーブルに座り、メニューを見ていると、いきなり店員がしかめっ面でやってきて何やらフランス語で「むこうの席に行け!」と言ってるのが、身振り手振りでわかる。 そこは壁に囲まれた薄暗い場
少女の日記としてではなく、一人の人格ある人間のものとして「アンネの日記 増補改訂版(文春文庫)」を読む ⑮ 母親の、娘に対する「あまりにも低い見積もり」
*** アンネの花、エーディトは同居する青年ペーターとアンネが親しくすることに、懸念あるいは不快を示し、アンネにそのことを忠告している。 母親としてそれは当然と言えば当然かもしれない。 しかし、母親に対して「ちっとも悲しいと思わない」と述べた後、ペーターに関する長い想いを比べてみると、それがあまりにも喰い違っていることがわかる。 やはりエーディトは、14歳の娘に対してあまりにも低く見積もっているとしか言いようがない。 外見の幼さ、若さと経験の長さは、精神の高さとは一致しない