仕事日記より 「 勝山市場の鶴田おばあちゃん 」(2008年04月01日)
長崎市の路面電車が、現在の桜町付近を通過する時、今のようにトンネルをくぐり抜けるのではなくて、まだ「なんか(長い)岬=長崎の地名の由来という説もある」の丘をうんうん言いながら登っていた、その軌道跡にできた勝山市場。
その市場も、まだこの頃は2~3割の店舗が頑張って営業していたのだなぁと思う。
その最上部にあった「鶴田商店」の久子おばあちゃんは、うちの子どもたちにとって、近くにいない実際の祖父母よりも、「身近なおばあちゃん」だった。
たまにしか行かないのに、いつも顔を覚えていてくれて、私や子どもたちに「おまけ」をつけてくれる、やさしいおばあちゃんと、そのやさしい商い。
そんな「血の通った商い」をする方が、最近では本当に見られなくなってしまった。
追記:
最近、この市場がとうとう更地になってしまったことを知った。
またひとつ「こころの故郷」が姿を消してしまった。
(2022.5.29)
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