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NBC長崎放送「ユウガク」サイト上で見られる、唯一の対州馬動画

何年か前、同放送局に、絶滅しつつある対州馬保護の為に、長崎市中で荷運びしている馬の動画を持っていたら、利用させてほしいとお願いしたことがある。
その時、対応してくれた人物は、確か「無いことも無いと思うが、ただというわけにはね・・・」という返事だった。
それで個人的な貸与は無理でも、サイト上などで公開してくれれば、目的は叶うと伝え電話をきった。

「ユウガク」というのは、長崎遊学にかけた言葉か、NBCが持っている動画を月々の料金を支払えば見ることができるという、今はやりの?サブスク・サイトだ。
年老いた親のボケを少しでもくい止めることができるかもという気持ちもあったので、この都度有料登録した。

期待しつつ、早速「対州馬」で検索したのだが、結果たった1つ、昭和53年に対馬で撮られた画像だけがヒットして、正直落胆した。
しかし、そんな中にも、貴重な部分があった。
それは「馬装」「馬具」についてである。
かねてから、対馬では「一本手綱」が伝えられているが、これに関する具体的な資料がネット上にあるわけではない。

*対州馬保護の為、貴重な資料を、後世の為にキャプチャーさせて頂いておりますことを、どうぞご了承ください。

木材を運んでいる対州馬の馬具。「銜」は装着していない。反対側から顎の下を通す「一本手綱」であることがわかる。
木製の鞍には、木材を載せる為の金属棒のようなものが見える。
対馬名産のシイタケ原木の運搬の際の映像だと思われる。
鞍下は藁であろう。
男性が来ている野良着は、「はぎとうじん」と呼ばれる、対馬独特のものの流れを汲んでいるのだろう。
この頭絡(とうらく、無口)は、紐で手綱を通すつくりになっている。
夫婦で手入れをしている姿。馬を家族と同様に、大切にしていることがうかがえる。
手綱を通す部分は木製の環のようにも見える。手綱を手前下に曳くと口が締まるようになり、馬に「止まれ」という合図を送ることになる。



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