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飛びつけ。快感の匂いのする方へ。(宮田怜/新2年)



こんにちは。新2年GKの宮田怜です。

今回はこれまでの競技人生や思ったことなどをただぶちまけます。

*長いので時間に余裕がある時に読んでください。

       1st 「競技人生」

東海ハンドボールスクール
→扇台中
→北陸高
→法政大

小3からチームに入り本格的に始めましたが、競技人生は自分が生まれたその瞬間からスタートしていました。父が元々選手だったこともあり幼いころから常にハンドボールと一緒だったように感じます。歴は年齢=ハンド歴と考えてもらったほうがいいでしょう。

小学3年から幕を開けた選手としてのハンド。
ターニングポイントとなる出来事は自分が思うより何倍も早く訪れました。東海ハンドの高学年チームは全国屈指の強豪で全国大会でもいつもベスト4、決勝に残るようなチームでした。そんな高学年チームの練習にGKとして呼ばれました。クラブに入ってまだ数ヶ月の僕は生半可な気持ちが7割くらいだったと思います。

コートの雑巾がけから始まる土日の練習。生半可な気持ちだった僕は…さぼり気味でした。そのせいで何度も雑巾がけをやり直しさせられて、怒られて、心はばっくり折れました。その日の練習は見学しようと親の横で座っていましたが当然そんなことが許される訳もなく監督に無理矢理練習に参加させられました。泣きながら体操をしたのを今でも覚えています。「楽しくハンドができればいい。」そんな腐った気持ちはこの数時間の練習で消え去っていました。死ぬ気でやるのが最低限のこのチーム。それがこのたった半日の濃くも短い練習で僕の人間としての根本を変化させていました。技術的な成長も感じるとともに、一人の人間として、一端のアスリートとしての成長を特に感じる日となったように思います。

東海ハンドで僕は人生を変えてもらった。そう思っています。高学年に上がり、気付けば全国大会のメダル3色すべてを揃えることもできていました。

中学では全中初出場で初優勝、高校では選抜、インハイ準優勝、国体優勝と、中高共に自分の代で爪痕を残すことができました。関東一部の大学でプレーしたい。そしてGKが欲しいという法政大学。自分を必要とする大学にいこうと決め、この大学に入学しました。

        2nd 「影」

中高、そして大学1年を通していつしか「おれは無難に失点を減らし、安定したキーピングをしよう。」というマインドになっていたように近頃よく感じる。思い返せば僕は同じ世代のGKと比べ安定性はあるものの、場を盛り上げるような爆発力に欠けているのだろうと思う節はいくつもある。

誰かの印象に残る選手というのは大概爆発力のある選手であり、いくら試合で安定してセーブし続けようがダイナミックなセーブ1本、その状況を打開するセーブ1本ですべてかき消されてしまう。正直そんな現実に納得できる日は絶対に来ないと思う。しかし安定性が爆発力に引けを取っているとは微塵も感じていない。爆発力を「陽」とするならば安定性は「影」だろう。陽と影。どちらにせよそこにしか咲かない花があるように両者にそれぞれいいところがある。
今更自分のマインドを一新できるとは思わないがベースの「影」に「陽」を混ぜ合わせ、ハイブリットになることはできる。

    「遠いに行くは必ず邇きよりす」

できることを着実にこなし、影と陽のハイブリットGKへと進化していこうと思う。

        3rd 「要」

皆さんはハンドボールにおける「エース」といえばどこのポジションを思い浮かべるだろうか。大体の人はバックプレーヤーと答えるのだろうか。確かに最も得点力がある選手などがエースと呼ばれるのが普通だ。しかし自分が思うエースとは、「試合で絶対に欠かすことのできない選手」だと考える。

ここでもう一度聞きます。
あなたにとってハンドボールにおける「エース」ポジションはどこだろうか。

先ほどとは視点が変わり試合全体が見えた人も少なからずいるのではないだろうか。ここでのエースに求められるもの、それは「ぶれない安定性と相手を絶望させる爆発力」である。2ndで述べたように自分の目指すハイブリットとエースに求められる素質は同じである。となればGKを含むすべてのポジションがエースになり得るのではないだろうか。

普段注目されることも少ないし、自分で点を稼ぐことのできないGKというポジションでこそ僕は輝きたい。別に自分がエースと呼ばれたいとか、そういうことじゃない。自分が思う理想像に少しでも近づき、結果を残したいだけ。王者から挑戦者へとなった今、チームの「要」として、DFの「最後の砦」としての絶対的な自信と取るに足らない少しのプライドを背負ってこれからは戦っていく。

       4th 「最後に」

結局、何が言いたいのかというと…

試合中、みんなは前だけ見て。背中は俺が護ります。だから足引きずってでも点取ってきてください。

ここまで長く、拙い文を読んでいいただきありがとうございました。今後とも勝ちにこだわって精進していきます。応援よろしくお願いします。

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