オイボレの現実逃避

ああまた今日がすぎた。
何も大したことできなかったよ。
新しい料理を作ろうとおもって、
必死でテレビのクッキング番組をみながら
メモをしたけど、
肝心な材料を書き取るのを忘れたし、
なにより作り方をさっぱり理解できなかった。
そうして絶望感と無力感にひたっているうちに夜がきて、お腹はすいたけど作れないから、
仕方なくいつも家にある海苔ちゃづけのもとをご飯に、うめぼしのせて・・・
(上から熱湯を注いで・・)

飼い猫のクーチクはさっき出産を終えたばかりだから疲れ果てているし、
金魚のゴールデンはかまってくれないし、
ああ今日もだれとも会わなかったよ。

せめてクーチクの出産に立ち会いたかったのにわしがトイレにいってるまに産んでしまった
から、もうわしは役立たずのうすのろさ・・

よしよし、つかれたろう。
「みゃあ~」(猫の声)
「おまえは立派な母親だね」

せめてこんな日くらいははやく床に着いて、
それから楽しい夢をみよう。
そうして明日はうまれたばかりの仔猫の名を
考えよう。
こんなオイボレにでも明日がくるだろうことを祈りながら・・・・。


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