どーだい 安全地帯との歴史①
1986年秋。
すっかり身も心も安全地帯のファンとなった僕ではあるが、当時中学生には怒涛の様にリリースされる安全地帯の新譜は、すぐに手に入れるのは難しかった。
この時期だけで
シングル プルシアンブルーの肖像
サントラ盤 プルシアンブルーの肖像
シングル 夏の終わりのハーモニー
ライブ盤 スターダストランデブー
シングル Friend
シングル 好きさ
と続くのである。
夏の終わりのハーモニーは有名なので、大ヒット曲と思われているが、当時のベストテン番組ではトップテン入りならず。
入ったとしても、出演は難しいのではあるが。
あの夏の終わりの余韻が続くなか、またこれでもかっていう名曲がリリースされる。
「Friend」
ザベストテンでは後に発売される大作、安全地帯Ⅴのレコーディングで合宿中だと思われる伊豆からの中継。
伊豆シャボテン公園からの中継。
番組の冒頭で、今日は「‥‥ええっ」の人が出ますという松下アナの一言で、今日は安全地帯が登場すると確信。
今度はどんな曲ですか?という黒柳さんの質問に、またもや
「‥‥ええっ。あの‥‥恋人が友達になっちゃうという感じで‥‥」
という、何とも言えない受け答え。
多分黒柳さんも???だったであろう。
曲を聞いてもらえば分かると言わんばかりに、静かに曲がスタート。
この当時のスキャンダルは良く知らなかったが、多分噂の女優さんとの恋の終わりを歌っているんだなと、鼻垂れ小僧ながらも思ったものでした。
黒柳さんが曲の終わりに「まるでお祈りの様です!」と言っていた。
これは同感。
以前は動画あった気がしたのですが、なかったのでトップテンに初登場した時の動画を。
徳光さんのフリがちょっと痛々しいが、当時の歌番組ではよくあった事。
この時もまだおヒゲスタイル。
プルシアンブルーの時に一回剃って出てきたが、何だか寂しいという事でまた復活。
ジャケット撮影時だけ剃っていた模様。
この時の玉置さんは、おヒゲにゴーグルの様なサングラス、長い後ろ髪というスタイル。
それはさておき何があったのかは分からないが、妙にこの頃から笑顔や出演時にコメントが増え、何だか吹っ切れた感じになる。
黒柳さんに、「あなた明るくなったわね~」とツッコまれていた気が。
Friendでベストテン出演時には、かつてのアマチュア時代の曲が流れるという事も。
コアファンにはお馴染みの「プラットホーム」という曲。
この時はね~、こういう曲ばかりやっていたんですよと。
ヒットした曲が歌いにくかったとも、笑顔でカミングアウト。
また立て続けに発売された「好きさ」もヒット。
Ⅴの先行シングルとしてのリリース。
この曲は、好きだった漫画「めぞん一刻」の主題歌だった。
しかしファンとは言え、めぞん一刻とはミスマッチ感が。
キティの制作なので、エースの安全地帯がって話なのだろうけど、「好きさ」ではないかな~と。
そして12月に前代未聞の超大作、3枚組のアルバ厶
「安全地帯Ⅴ」が発売されるのである。
3枚組のアルバムという事で、すぐに手に入れられず、バラ売りで2000円だったのを1枚ずつ買っていった。
後から思えば、もうちょっと出し惜しみというか、ペース配分してもよかったのかな~と思ったりもした。
最初に書いた通り、たった半年でシングル4枚、アルバムはサントラ盤含め2枚、しかもこのアルバムが3枚組という、怒涛のリリース。
1日で3曲作ったとか、実際はどうか分からないですが、そういうペースで制作していたのでしょうね。
楽曲解説とかは素人なのでしませんが、アマチュア時代の曲があったり、1枚分だったらボツになってたかもしれない曲があったりと、今までにはないバラエティに富んだ内容。
悪い意味じゃなくて、いい意味での広く浅くという僕のイメージ。
しかもこの36曲は、この流れでしかあり得ないという位、完璧な曲順。
一番好きな安全地帯のアルバムは?と聞かれたら迷うことなく「Ⅳ」と答えるが、無人島に1枚だけ持っていくなら?だったら間違いなく「Ⅴ」だと言い切れる。
いろんなタイプの曲が収録されているが、組曲の様な統一感もあり、最初から最後まで聴くと、一本の映画を観た様な気持ちになる。
しかし思えばたった1年で、ここまで安全地帯の世界に引き込まれた。
リアルタイムで目の当たりに出来た事を感謝しているが、なぜ、なぜもっと早く気がつかなかったのか。
テレビであんなに流れていたのに。。。
と非常に悔やむ自分もいた。
そんな訳で1986年の終わりを迎える。
87年はまた予期せぬ出来事が起きるのだった。
続きはまた次回に。
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