いま、改めて「持続化給付金」の申請を考える(6月26日)

 先ほど、2020年6月29日より雑収入で申告をしているフリーランスの人の「持続化給付金」の申請受付が開始されると、ラジオのニュースが伝えていました。5月〜6月に申請しようとしてみたけれど「自分は対象ではなかった」という舞台芸術関係者も、29日以降は申請ができるかもしれません。

今回の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によって、舞台芸術に関わっている人たちの暮らしには多大な影響がありました。予定していた公演が行われないことなどにより収入の見込みが立たない上に、芸術家は社会が援助すべき存在なのかといった話も飛び出し、いつ活動を再開できるかわからないので創作をしていく気力がわかない、という時期に「持続化給付金」の制度の創設は大きな心の支えになりました。

しかし申請受付が始まってみると、「年間の収入のうち、バイト代に比べて出演料の比率が少ないのでなんとなく雑所得で申告してきた」「劇作の報酬は原稿料だから雑所得だと税務署に言われた」「講師料は給与だと思っていたので給与所得で確定申告してきたのに、カルチャースクールからは休講のお知らせと“フリーランスの講師の方は自分で給付金の申請をしてください”という手紙が送られてきた」といった、持続化給付金の申請ができなかったというケースをずいぶん見聞きしました。一方で通る人はすぐ通ってまとまった額の給付金を受け取っているので、「どうして自分は助けてもらえないんだろう」と、心に余計なダメージを受けた方もいるのではないでしょうか。

こういったケースの中には、対象拡大の後に申請することで認められる場合があります。一度がっかりしたものに再度 取り組むということはエネルギーが要りますが、似たような状況の同業者はいます。あなたひとりではありません。頼れるものには頼って、舞台活動の再開につなげましょう。

(6/30追記。追加記事アップしました。https://note.com/hoshi_kikaku/n/n9dd9ed8456aa  「主たる収入を雑所得・給与所得で確定申告した」とありますので、上記のうち「年間の収入のうち、バイト代に比べて出演料の比率が少ないのでなんとなく雑所得で申告してきた」というケースは今回は対象外でした。惜しい。。。)

さて、ここからは、今日(2020年6月26日)の時点での「持続化給付金」について思いつくままに綴ります。対象拡大版についてはまだ記載されていないので、対象の方は週明けまで、もう少しお待ちくださいね。

まず、久しぶりに「持続化給付金」のサイトを見てみましょう。申請画面の動画・不備の多い事項の解説などが増えています。特に白色で確定申告をしている個人事業主向けの項目が格段に丁寧になっています。「サポート会場」の予約をし、必要な資料のコピーを持っていくことで窓口での申請もできるようになっています。

事業所得で確定申告していたものの、申請受付が始まった5月頃に「なんだか難しい」と思って諦めた方は、もう一度サイトを眺めてみてください。

締め切りは2021年1月15日ですので、ご自身が一番良いと思うタイミングまでじっくり待つというのも方法の一つだと思います。

フリーランスの舞台人にとって申請のやり方が分かりにくいところがあったので、星企画の業務で何件か舞台芸術の関係者に「持続化給付金の申請サポート」をしましたが、その頃に比べて本家サイトがずっと分かりやすくなっています。星企画でもレジュメを作ったりしましたが、今では本家の方がずっと分かりやすくて丁寧です。

くどいようですが、もう一度言います。本家サイトが日々 進化していますので、はじめの頃に「なんだか難しい」と思って諦めた方は、もう一度サイトを眺めてみてください。くれぐれも変な代行業者に引っかかって余計な支払いをすることのありませんようにお気をつけください。

とは言うものの、文字をどどーんと並べられた段階でもう脳が内容を受け付けない!という方には、YouTube「オンカク音楽家がお金に強くなる税理士チャンネル」をおすすめします。たくさんある動画の中から今回は「不備(赤枠)はこう直そう」を紹介します。

http://blog.livedoor.jp/i80286/archives/54629283.html

それでも「なんだか難しい」という場合は、身の回りに助けてくれる人がいるかどうか考えてみましょう。例えば沖芸連(沖縄県芸能関連協議会)では、会員向けの相談窓口を設置して、会員であれば無料で税理士と社労士に相談できるようになっていました。


星企画でも ご依頼があれば引き続きサポート業務を承ります。児童・青少年演劇の関係者向け。ただし有料です。詳細は問い合わせフォームよりご連絡ください。

ニュースサイトの記事もリンクしておきます。ご参考まで。https://www.asahi.com/articles/ASN6V3VZHN6TULFA02W.html



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