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温泉で舞踏ショーを見て考えた

こんばんはー、お盆まっただなかですね。
私は、昨日今日と、夫の実家のご家族と一緒に、岡山・倉敷方面を旅行して今家に帰りついたところです。

いやー、楽しかった!うな丼美味しかった、後楽園きれいだった、湯迫温泉(ゆばおんせん)気持ち良かった、大原美術館素晴らしかった!と大変充実した旅でした。

普段離れて住んでいる夫のお義母さん、義弟さん、義妹さんともたくさん交流できてよかった。幸せな二日間でした。

そして、旅先で家から離れている間、しばらく休もうと思っていた小説のことをやっぱり考えていました。

なんで私小説なんか書くんだろう、かっこ悪い自分も全部見せなきゃならなくて、手間ばっかりかかって、苦しくてしんどくて。

温泉に泊まった夜、温泉施設内で大衆演劇の公演があって、私は最初気乗りしなかったんですけど、夫が「行こうよ」というので行ってみたんですね。

「都若丸劇団」という大衆演劇の劇団さんの舞踏ショーというものを初めて見ました。

劇団といえど、この日の夜の公演は劇はなく、懐メロや演歌や最近のヒットソングに合わせて、男性や女性の役者さんが、和服に身を包み、目元に派手なアイラインをして、踊るんですね。

そうして、踊りと音楽のさなかに、舞台袖まで近づいた役者さんに、ファンの人が「お花」をつけるーーつまり、胸元に現金の封筒を忍ばせたりするんですすね。

公演の最中、この劇団の馴染みのファンなのであろう女性たちが、役者さんの名前を大きな声で呼びかけていました。アイドルコンサートさながらで。

役者さんたちも、ファンの人たちも、すっごく楽しそうで、最初はびっくりしたけど、いいもの見たな、とあとからじわじわきました。

そうして、思ったこと。

「人生は、押しを探す旅で、押しを見つけた人は幸せなのかもしれない」

「押し」って、アイドルブームから生まれた最近の言葉なんですが、すごく汎用性高いなって思っていて。

もちろん応援してるアイドル、という意味で限定的に使うこともできますが、この作家さん押し、だとか、タイガース押し、だとか、いろいろ使えると思うんですね。

「人生において、熱量を注ぎ込む何かに出会えたら、もうそれこそが『命を燃やしてる』っていう実感があるよね」

と、しみじみ思ったんです。舞踏ショーを演じてる役者さんと、声援を送ってる女の人たちを見ていたら。

で、長くなりましたが、私にとって、その『命を燃やせる何か』って、小説や言葉にまつわることなんだろうな、って改めて思いなおしました。

私の人生とにかく小説押しだし、押してる作家さん自体めちゃめちゃたくさんいる。その作家さんの作品に出会えることが幸せ。

そうして、このnoteという場で「hoshichika押し」を、さりげなくも、してくれるたくさんの人に出会えてるんだよなあ、って思ったら。

安易に今までやってきたことを、捨てようとしたらいけないのかなって思いました。

noteはほんと、誰かの「押し」ができたり、自分が「押し」てもらえたりする場所だなって。

ここnoteで本当に、noteをやっていなかったら出会えなかった、素敵な感想をいっぱいもらいました。

そのことのありがたみを、忘れちゃいけないなって、そうしみじみ思った、岡山湯迫温泉の夜でした。

そのことを気付かせてくれた、公演者の皆さまにも感謝です。

みなさんも、あと少しのお盆の日々、ゆるりと過ごしてくださいね。
では、おやすみなさい。





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