見出し画像

短歌10首「私だけかも」(無料版)

センセーに起こされたくて寝たふりをするのはたぶん私だけかも

冬の宵タイツの足先つめたくて眠れずにただラジオをかける

手のひらのハンドクリームふわり香り母と過ごした記憶をたどる

甘ぬるい抵抗なんて意味なくてキャラメルはただ溶けてくばかり

夕焼けた空はピンクとオレンジで私のほかにだあれもいない

暮れる陽の余韻しずかに残る中出て行く君を追いかけられず

口下手なあなたが言いたかった言葉すべて私が詩にしてみせる

悪態をつく笑顔さえ忘れない 君に腑抜けた日を忘れない

あんなにもじれったかった熱はもう色褪せてただ薄れるだけで

「もう駄目ね」倦み切った恋終わらせて明日は別の人と歩こう


この投稿は、短歌10首「コメント可能無料版」です。
同内容の「おまけつき有料版(100円)」はこちらから。

いつも温かい応援をありがとうございます。記事がお気に召したらサポートいただけますと大変嬉しいです。いただいたサポ―トで資料本やほしかった本を買わせていただきます。