なんでもない私の人生なかなかいいじゃん
小説を書くことをしばしお休みして、ゆるゆるしています。「書かなきゃ!」っていう思いに追い立てられないで、ひとときリラックスタイムを過ごしています。
やっぱりこのごろは、弱音のようになりますが、書く楽しみを書く苦しみのほうが上回っていたように思います。
そしてそれは「プロになりたい」という重い荷物を、いったん降ろすことで、楽になれたような気がします。
本当に小説をこれからも好きでいつづけるために、いったんお休みしようと思った感じです。
こういう思いになれたのは「小説家になれなければ自分の人生価値がない」という思いを捨てられたからだと思っています。
日常生活のなかで「あ、社会に出て働くことって大事だな」とか「ごはんづくり楽しいな」とか「新しいリップとお洋服買っちゃった」とか、そういうことで、自分の毎日を肯定できるようになってきたからだと思うんです。
日常で、キラキラする瞬間をいくつも見つけられて、その輝きが、いつしか自分の古くからの夢と同等なくらいに、つりあうものになってきました。
あ、なんでもない私の人生、なかなかいいじゃん、って。
まあ、これは35歳を過ぎたからたどりつける境地なのかもしれないですけど、本当に私が小説書くのに心底向いていて、月100枚とか量産できるタイプだったら、もうとっくにこの歳になるまでに商業で書いてると思うんですよね。
それくらい、小説のことが深く深く好きでした。
書こうとあがきはじめた二十代はじめから、七転八倒して、なんとか小説を書いてきましたが、やっぱり、現段階では、趣味としてつきあうのがベストだなあと、身に染みて思いました。
こういう決断ができるのは、ここnoteで本当にあたたかい読者の方に恵まれたからだとも思っています。
つたない私の作品に、たくさん応援もコメントもいただき、本当にもったいない思いでいっぱいです。
だから、逆に、ずっとアマチュアでも、休み休み本を出していこう、という前向きな気持ちになっています。
適性なくてもやりたいことは趣味でやればいいと心底思うのです。
いまのお休みも、ずっとではないので、また同人誌は出すつもりでいますよ。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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