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センス落ちてたらください

昨夜富山の海市歌会に半年ぶりくらいに参加させてもらった。

一人一首、詠草を出して、みんなで講評をするのだが、私の出した作品はあまり良い印象では受け止めてもらえなかった。

こんな歌を出した。

「放課後に塗るマニキュアの色は赤 少女はオオカミを罠にかけ」

いただいた感想。

「少女のイメージ像が古い。中森明菜かよ!と思った」

「男女平等の意識が強い昨今にはあまりいただけない」

「男=オオカミって時代じゃない」

などなど。

私はこの歌は、「赤」「少女」「オオカミ」で、赤ずきんを連想してほしくて、(それも悪い赤ずきん)ちょっとポップに仕上げたつもりだったのだけど、やっぱり作者の意図と、読んだ人の受けとる印象ってズレるんだなあ、と感じた。

そして、歌は読んだ人のものだから、悪い印象を抱かせてしまったのなら、作者は粛々と受け止めるしかない。

私としては、罠をかける側を男ではなく少女にすることで、ジェンダーに対する反逆をしかけたかったのだが、主催の歌人黒瀬さんに、そこをすこし読み取ってもらえてほっとした。

しかし、ほかの人の作品がみんなお上手で、短歌については相当勉強不足だな、と思い知らされた。

あと、短歌は私いままで、散文を書くのと同じように書いていたけど、短歌独自のルールやセンスってあるんだなとわかってきた。

もっと勉強してみたい。

私がいままで「こういうのが短歌かな」って思っていたのは、だいぶ浅瀬だったと気がついた。

奥深い、短歌。

楽しく学んでいきたいと思う。

あと、短歌のセンス落ちてたらください。

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