某オラクルカードを買い、解説書を読んでいたら道に迷いました。それは、解説書に書かれていた「豊かさ」というワード。

もちろん意味は理解しているけれど、普段使う言葉ではなかったんですよね。「豊かだな」と思うことも口に出すこともなく、考えることもなかっただけに、解説書で改めてその文字を見てちょっと困ってしまったんです。「”豊かさ”って何だ？」と。

「豊かさ」をキーワードに持つタロットが今回のカード。
大アルカナ３番【女帝】です。

女性性のカード。
ゆったり優雅で、受容する、受け取ること。愛に溢れ実りの多い、豊かさを表すカードです。

ひとりですべてを頑張らなくては！私がやらなきゃ！と自らを奮い立たせ、壁をよじ登り、結果や成果を出すために走り続けてしまう人にとっては、このカードはなんだか居心地が悪いと感じるかもしれません。なぜなら「頑張らない」ことを表しているから。無理をしてなにかになろう、何かを成し遂げようとはしません。。むしろ自分らしさそのままでいることを表現するようなカードです。

「豊かさ」ってお金や物を表すこともあれば、状態や人とのつながりや、目に見えない心を表すこともある。絶対的な存在も数値もないし、何に豊かと感じるかは人それぞれ。だからこそ、何だろう？と迷宮入りになってしまったようです。

もしかして、豊かさとはこれだ！と定義づけようとしていること自体が、豊かさとは逆の方向に進んでいることかもしれない。その状態、満ち足りた時に初めて「豊かだな」と口にするのではないかと思います。

ちなみにセッションでこのカードが出ると、女性の方はかなりの確率で「写真撮ってもいいですか？」とお聞きになります。
見た目が気に入って、というより、カードのお話を聞いて【女帝】の姿や世界観に魅了されるようです。

【女帝】が示す世界観は、憧れ、理想、目標となって目に映るかもしれません。それは目指す未来像で今の自分にはないもののように見える。でも実は誰の心の中にもある部分でその存在を忘れてしまっているだけなのかも。もしそうならば、思い出せばいいのです。豊かさを、豊かさを生み出せることを。

今日もありがとうございます。

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