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「ちゃんと」とは??

スーパーで見かけた親子をきっかけに、
「ちゃんと」について考えてみました。

子どもにも自分にも
「ちゃんと」を求めすぎていませんか?


スーパーに響いた「ちゃんと歩きなさい」


スーパーで買い物中、どこかのお母さんの声が耳に入りました。

「ちゃんと歩きなさい!!」

4歳くらいの女の子に注意している口調。

私はパッと視線をその親子に向けました。

女の子は……
走り回るでもなく、
座り込むでもなく、
私の目には「ちゃんと」しているように見えました。

思わず「えっ?!」と声がもれるほどです。

ここからの私は
「ちゃんと」って何だろう?という問いが頭から離れなくなりました。

余裕がなくなると「ちゃんと」に縛られやすい


このお母さんにとっての「ちゃんと」は何なのか気になって、
スーパーを移動する親子の姿を目で追っていました。

定義するのは難しいですが、
どうやら、
このお母さんにとっての「ちゃんと歩く」とは、
「お母さんの横を、お母さんと同じペースで、よそ見をしないで歩くこと」
のようでした。

注意されていたときは、
商品に目をやったり、触ってみたりしていた時でした。

う~ん……。

これほどに「ちゃんと」を強いる必要があるのだろうか?

口調が強かったこともあり、やるせない気持ちになりました。

スーパーのたった一コマだけでもこの状態なら、
日々、どれほどに「ちゃんとしなさい」と言われ続けているのか。

お母さんの意に沿わないことは
「ちゃんとしていない」と判断され、
「ちゃんとしなさい」が発動されるのではないだろうか。

少なくとも、スーパーでのこの女の子の行動は、
私にとっては超絶「ちゃんと」していました。

(我が家の娘たちを見たら、このお母さんは発狂してしまうのではないでしょうか。)

自分に置き換えて考えてみると、
「ちゃんとして」と思うときは、
自分の視野が狭くなっているときです。

つまり、自分に余裕がなくなっているときです。

時間と心に余裕があれば、
まぁいいっか
そういう方法もあるのね
と受け入れられる幅が広がります。

先ほどのお母さんを振り返ってみて、
その気持ちを察するに、
きっと気持ちに余裕がなかったのでしょう。

お母さんの胸には生後5か月前後と思われる赤ちゃんが抱かれてていました。

スーパーに子ども2人を連れて買い物。
連れてくるのも大変だったかもしれません。
小さい子を抱えての外出で、ピリピリしていたのかもしれません。
お姉ちゃんには「ちゃんと」していて欲しかったのでしょう。
少しでも、お母さんの手を煩わせないように!

「ちゃんと」はそれを発した人の基準でしかなく、
自分勝手な側面があるようです。

人の振り見て我が振り直そう

ここまで考えて、
あっ!!
私にも心当たりがあると思いました。

私が過去に娘たちに対して発してきた「ちゃんとしなさい!」も
このお母さんと同様に、
自分都合だった可能性は高いのです。
いや、むしろ、100%。

私にとっては「ちゃんと」でも、
他の人からみたら、「え?!」と思われることもあったでしょう。

その他にも、
他人に対して「ちゃんとしていない」「ちゃんとしてほしい」と
感じたときにも、同様に当てはまることだと言えます。

「ちゃんと」の基準なんてない。

人それぞれの価値観があって、
そこからズレていたときに「ちゃんとしていない」と感じるに過ぎないのです。

これからは、
人に「ちゃんとして」と思ったら、
自分にとっての「ちゃんとポイント」がどこなのか探ってみる機会に使うのがよい!

きっとそこに、自分が大切にしている価値観や、自分の状況が影響しているはずです!




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