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55歳の今年、ついにピアスを開けました

初めてイヤリングをしたのはいつだったか…大学生のときだったと思います。
ウキウキして付けたはいいけれど、だんだん耳が痛くなり(ゆるめると外れる)、しまいには頭も痛くなる始末であきらめました。

同じころ、パンプスというものも履いてみたけど、こちらも痛くて地獄でした。わたしは甲が薄く足幅が細く、かかとが小さい。足首が固定できないパンプスでは足が前にずれて、ひどいときには内出血するのです。

おしゃれとは忍耐で、わたしにはその忍耐力がないのだと思いました。

30代半ばから患っていたうつ病が良くなってきた頃、どういうわけかわたしはアクセサリー売り場にいました。「ピアスいいな…穴を開けるのは怖いけど、たくさんあって選ぶのも楽しそうだし、付けて痛くないのがいい。寛解したらピアスしよう」と楽しみでした。40歳手前でした。

その後まもなく寛解したのですが、日々のせわしなさにその望みは埋没。自分で穴を開ける勇気はない。さりとて病院で開けるお金を捻出する気にもなれない。何かが実現した節目で開けたいと思いながら、先送りが続きました。

あれから16年(えっ?)。2023年、55歳の今年、再びピアス熱の高まりが!

53歳で初めてワンピースを買ってから、慣れ親しんだジーンズをしばらく履かなかったのですが、昨年あたりから履けるようになりました。着たい服を着るようになって気持ちが落ち着いたのか、服の選択肢が拡がりました。

高価な服はデザインも仕立ても良いことが多いですが、そこに憧れてあきらめるのではなく、自分の手の届く範囲でも楽しんで着ることが出来ると知ってうれしかったです。

わたしは色のきれいな服が好きだったけど、派手と思われるのが嫌で無難なものばかり着ていました。アクセサリーは皮膚の上でじゃらじゃらする感触が苦手で身につけていません。でもピアスなら違和感なく好きな色を身につけられると思いました。

さらに、ワークショップで出会った若い人たちに「ピアスしようよー」と乗せられ、昼スナックで出会ったひとたちにも更に焚きつけられました。参加者のお母さまが60歳の誕生日にピアス開けたという話、素敵だったなぁ。勢いづいたわたしは11月の中旬、スナックに行った翌日病院にいました。勢いだいじ。

乗せられたワークショップはこちら ↓

焚きつけられたスナックはこちらの「まなみママのケアスナ(月一回開催)」↓


はじめての美容外科・形成外科。家から一番近い、個人経営のところです。

電話予約時に歳を聞かれて「あの、55歳です」と自虐笑いとともに答えてしまった。フツーに言えばいいのに恥ずかしい。

受付から小さな個室に案内されました。
(個室なんだ…他の人と顔を合わせなくていいのは楽だね。) 問診を書き、先生を待ちます。

壁には最新の美容機器のチラシなどが貼ってあります。テーブルには施術の説明と料金表が。
(いろんなメニューがあるんだ…顔のクレンジングは一回くらいやってみたいな…一万円しないのか…あ、初回だけね。なるほどね…)などと眺めているところに先生登場。

40代くらいの地味な先生で、話し方も地味でホッとする。地味地味言ってスミマセン! イケてる風の若い人に、立て板に水の説明をされると、わたしは舞い上がるか引くかのどっちかなので本当に良かった。注意事項の説明を受けてサイン。

「一年くらいは安定しないので、日中なるべくピアス付けてください。あとファーストピアスも時々付けるといいです。軸が太いので穴が安定します。」 そうなんだ。ファーストピアスは施術以後しないものだと思っていたから聞けて良かった。ここで先生、一旦退場。

つぎにファーストピアスを選びます。この歳になるといつ不祝儀がやってくるかわからないのでパールにしようと思っていたのですが…ちっさ!思ったより2割方小さい。直径は同じなのですが球体だと小さく見えてしまいます。

代わりに目を引いたのがブルージルコン。青に近い水色に緑が混じってとてもきれいでした。使い捨てにしないのなら、気に入った色にしたい。実用性より好みが勝った瞬間でした。ワクワクしました。不祝儀、こないで~!(万一不祝儀がきたら、隠す方法をnoterさんが教えてくださいました。ありがたい)

サインもし、ピアスも決めました。もう戻れません(ドキドキ)。

先生再び登場。ピアスの他におもちゃの鉄砲みたいな器具をお持ちでした。穴の位置を決めます。「引っ掛けて裂けるのが怖いから真ん中にしたい」わたしと、「下の方がかっこいい」という先生の間で0.3㎜の攻防があり(笑)、真ん中よりやや下で決着。

器具を位置にあて、ガチャンという音とともに開通・装着。これをもう片方の耳で繰り返して終了。注射の痛みが一瞬。化膿止めの軟膏をいただいて帰ります。

出血はなく、ジンジンとした痛みが残りましたが1時間ほどで和らいできました。さすがに耳たぶは赤く、若干腫れています。受診は夕方で、その日は「ピアス回して動かすのなんて無理!」でしたが、翌朝には腫れも引きました。腫れが引いたら耳裏からピアスを押すと前側が浮いてくるので、ピアスを回すことも綿棒で薬を付けるのもできるようになりました。

鏡を見ると、お気に入りの色がちょこんと光っています。長いこと先延ばしにしていたことが実現して、とても満足です。付けていることを意識せずに済み、実に快適。

ことしは実にいろいろな、なおかつ大切な出会いがあり、人生の新たなステージに一歩踏み出す年になりました。ここでピアスを開けたこと、アクセサリーを楽しむ扉が開いたことはとても良い記念になりました。

忍耐力がないからといって、おしゃれを諦めることもないと知る55歳の秋。これからもきれいな色を身につけ、自分なりのおしゃれをより楽しもうとワクワクしています。

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